2015全日本ラリー第4戦 CUSCOレポートクスコ・全日本ラリーモータースポーツ情報2015年クスコウェブサイト

携帯でQRコードを読み取るか、URLを直接携帯に入力してアクセスしてください。

トップページ > モータースポーツ情報2015年 > クスコ・全日本ラリー > 2015全日本ラリー第4戦 CUSCOレポート

クスコ・全日本ラリー

2015.07.06

2015全日本ラリー第4戦 CUSCOレポート

炭山 / 保井組新型WRX STI がスピードを見せ3位ポデュウムフィニッシュ！

2015年JAF全日本ラリー選手権（JRC）第4戦「2015 ARKラリー洞爺」が7月3-5日、北海道虻田郡洞爺町周辺にて開催された。2015シーズン全9戦のうちわずか3戦しかないグラベル（未舗装路）ラリーの初戦で、ポイント係数1.2となる大事な一戦だ。また今季のグラベル勢力図がここで見えることもあり、各チーム必勝態勢で臨むラリーだ。

CUSCOレーシングからは、第1～3戦同様、
炭山裕矢（すみやまゆうや）/ 保井隆宏（やすいたかひろ）組スバルWRX STI（VAB）、
竹内原樹（たけうちげんき）/ 加勢直毅（かせなおき）組スバル WRX STI（GRB）が参戦。

炭山は昨年このラリーのデイ2で、総合優勝の新井（敏）選手とコンマ差の激しいバトルを交わしトップレベルのスピードを見せたラリーだ。新型WRX STI（VAB）での初グラベルラリーとなるが、事前テストもこなし、2006年に総合優勝を飾ったARKラリー以来の総合優勝を狙う。

竹内も昨年このラリーにGRBインプレッサで参戦し6位入賞を果たしている。昨年以上の成績を目指し、かつトップグループの選手との差をいかにつめられるかが今回の課題だ。

参戦情報

ラリーは2014年と全て同じステージで構成された（1ステージ減）。
金曜日にオープニングステージとなる、SSS（スーパースペシャルステージ）の「ボルケーノ 0.70km）」1本を走行。
本格的なラリースタートとなる土曜日のデイ1は、洞爺湖の北西側に位置する「シータングル（6.57km）」「プラム（3.21km）」「ラベンダーロング（9.86km）」の3ステージを2ループし、最後に「ボルケーノ（0.70km）」を走行。

日曜日のデイ2は洞爺湖の北北東側に位置する「セタナリア（8.15km）」「アザレア（4.18km）」の2ステージを2ループする間に、「ボルケーノ（0.70km）」を2回走行。イベント合計14ステージ、トータル66.74kmで設定された。

今シーズン、雨に見舞われることの多い全日本戦だが、今回は金曜日のレッキからラリー終了まで天候に恵まれ、終始ドライコンディションとなった。

両クルーはまずSS1「ボルケーノ」を順当にこなし、本格的なラリースタートとなる翌土曜日の林道ステージSS2「シータングル」を迎えた。炭山はここで2番手タイムをマークし幸先の良いスタートを切る。さらにSS3、SS6「プラム」、SS8「ボルケーノ」では最速タイムをマークし、この日の8ステージ中3本でトップタイムを奪う。他のステージもほぼ2～3番手タイムでまとめ、この日1位の新井選手とわずか0.9秒差の2位につけ、新型WRX STI（VAB型）のワンツーでデイ1を折り返した。

竹内も序盤をセカンドグループで十分争えるタイムで上がり、昨年からの成長ぶりを見せる。しかし路面の荒れた午後のセクションではなかなか思った走りができず初日を総合7位で折り返す。

炭山 / 保井組　ADVAN CUSCO WRX STI（VAB）

翌デイ2、優勝をかけて臨んだ炭山は3位の勝田選手（スバルWRX STI）の猛追をかわし、午前中のセクションは2位をキープ。最終3ステージでの逆転優勝を狙う。SS12は得意とする「ボルケーノ」。ここで新井選手との差をわずかに詰め最後のアタックに臨んだ炭山であったが、SS13「セタナリア」でシフトリンケージトラブルが発生。このステージだけで新井選手から12秒遅れてしまう。続く最終ステージでもトラブルの影響で本来の走りができず、この日素晴らしい走りを見せていた新井大輝（ひろき）選手にかわされ3位でフィニッシュ。終盤のトラブルが悔やまれたが、グラベルでのスピードを十分にアピールし、ポイント係数2.0となる大一番「ラリー北海道」へ向け期待が持てるラリーとなった。

竹内はこの日もグラベルでのマシンセッティングを模索しながらの苦しい展開となり、ポジションを一つ下げ総合8位でフィニッシュ。しかし終盤にかけセッティングの方向性をつかみ、次戦、福島戦でのリベンジを狙う。

竹内 / 加勢組　ADVAN CUSCOWRX STI（GRB）