クスコ・全日本ラリー
2015.05.11
2015.05.11
炭山WRX STIが総合2位!
柳澤プジョーはクラス優勝、総合でも4位!!
2015年全日本ラリー選手権 第2戦「久万高原ラリー」が5月8-10日、愛媛県上浮穴郡久万高原町周辺で開催された。ラリーの拠点となる美川スキー場跡は標高1300mにあるため変わりやすい天候と、高所ゆえにエンジンパワーへの影響が大きいラリーだ。
このラリーは4年間グラベルラリーとしての開催だったが、今年はステージを5年ぶりにターマックに戻しかつてのステージを復活させた。DAY1は大谷(5.04km)を3回、美川(14.97km)を2回走行する5ステージ、DAY2は美川リバース(17.58km)、大川嶺(14.16km)を2回ずつ走行する4ステージで構成され、2日間合計のステージ長は100キロ超えの108.54kmとなりポイント係数が1.2となる大事な1戦だ。
CUSCOレーシングからは開幕戦に引き続き、炭山裕矢(すみやま ゆうや)/ 保井隆宏(やすい たかひろ)組の新型WRX STI(VAB)、竹内源樹(たけうち げんき)/ 加勢直毅(かせ なおき)組のWRX STI(GRB)がJN6クラスにエントリー。新型WRX STIで4度目の参戦となる炭山は、前戦からの数度のテストでマシンセッティングを煮詰めてきた。Sタイヤでのターマックラリー参戦2戦目となる竹内は、前戦でつかんだ感触をもとに上位入賞を目指す。
ADVAN CUSCO WRX STI(新型)
左から竹内選手、加勢選手、炭山選手、保井選手
そして、ラリープラス・クスコレーシングチームからも開幕戦に続き柳澤 宏至(やなぎさわ ひろし)/ 中原 祥雅(なかはら よしまさ)組がプジョー208 GTiでJN5にエントリー。2013年にはWRX STIで総合優勝を飾っている相性の良いラリーでクラス優勝を狙う。


ADVAN クスコ RALLY+208GTi
ADVAN クスコ RALLY+208GTi
柳澤選手(左)/ 中原選手(右
金曜日のレッキ日は雲ひとつない晴天だったが、土曜日のDAY1は一転して早朝から雨。スタート時間が近づくにつれ雨足が強くなる状況の中、それでも多くのファンがつめかけた美川スキー場でのセレモニアルスタートの後、SS1大谷ステージでラリーが始まった。炭山、竹内ともに順調に完全ウェットコンディションとなったステージをクリアし、SS3大谷ステージ終了時、親子でワンツー体制をきめた新井選手に続き炭山が3番手、竹内が4番手で続いた。

竹内 / 加勢 組 ADVAN CUSCO WRX STI
竹内 / 加勢 組 ADVAN CUSCO WRX STI
しかし波乱はこのSS3から既に始まっていた。ステージは部分的に路面上の苔(こけ)やダストで非常にスリッピーな状況。リピートステージではさらに路面状況が悪化しコースアウトやクラッシュするマシンが続出。ここまで悪コンディションの中スピードを見せていた竹内であったが、SS4でわずかなライン取りのズレによりコースオフしサスペンションを破損、コース上でストップしDAY1離脱を余儀なくされてしまった。深夜までサービスクルーが懸命の修復作業にあたったが、マシンのダメージが大きく竹内/加勢組はDAY1でリタイヤとなってしまった。
優勝候補の一角の勝田選手ですらコースオフするなど、JN6クラスだけでSS4終了時6台がリタイヤするサバイバルラリーの中、海外ラリーの経験が豊富な炭山は速いペースを維持しながらも抑えどころをしっかり抑え、DAY1を新井選手に続く2番手で折り返す。
炭山 / 保井 組 ADVAN CUSCO WRX STI
JN5クラスでは、柳澤プジョーがSS1でクラストップタイムをマーク。開幕戦のデータをもとにマシンセッティングを煮詰めてきた結果が早くも出た形だ。SS2では眞貝選手のアバルトに逆転を許すが、この2台の一進一退の攻防を予想させる幕開けとなった。SS3、SS4はJN6クラスのクラッシュ車両がコースをふさぐなどしたため、JN5クラス以降には同一タイムが与えられた。
そして実質DAY1の3本目となったSS5後半、柳澤プジョーのドライブシャフトがまさかの折損。1輪駆動となったマシンで懸命にフィニッシュするも20秒以上をロスしてしまう。続く45分サービスでドライブシャフト交換をしマシンは完全に修復されたが、このアクシデントのもと2位のポジションはキープするもトップとは35秒もの差がついてしまった。
柳澤 / 中原 組 ADVAN クスコ RALLY+208GTi
DAY2は昨日の雨から一転して空が晴れ渡ったが、美川リバースステージはドライ、ウェットが混在し昨日とは違った意味で難しいコンディションとなった。さらに17km、14kmのロングステージを2ループする設定だけに、ポジションキープだけでも全く予断を許さない状況だ。しかしこの日も炭山は確実かつ速いペースを維持しつつ、1分近くあった3位の鎌田選手とのマージンを巧みに利用し危なげなく2位でフィニッシュ。新型WRX STIで初、かつ自身初のターマックラリーポデュウムフィニッシュを果たした。そして総合1の新井選手、3位の鎌田選手とともにスバル新型WRX STIがポデュウムを占める形となった。
JN5クラスでは逆転優勝を狙う柳澤が猛プッシュ。この日最初のステージでトップタイムをマークし、35秒あった眞貝選手との差を27秒にまでつめる。続くSS7でも限界まで攻め続けた柳澤だが、このステージでコース脇にストップしている眞貝選手のマシンをパス。これでトップに立つと残る2ステージも確実にこなし、ラリーデビュー2戦目のプジョー208Gtiで見事クラス優勝を飾った。さらに総合でも4位に入るなど、上位クラスのマシンを凌駕する走りを見せた柳澤プジョーの走りに今後の活躍が期待される。
久万高原ラリーHP http://www2.odn.ne.jp/mac/
次戦、2015 全日本ラリー選手権 第3戦「若狭ラリー2015」は、6月5-7日 福井県おおい町を起点に開催されます。
若狭ラリーHP http://wakasarally.com/
炭山選手コメント
「DAY1のウェット路面ではヨコハマタイヤのパフォーマンスにも助けられ、難しいコンディションでしたが走り切れて、かつ3位とのマージンも大きく取れました。マシンセッティングも1戦ごとに良くなり新型WRXのパフォーマンスも発揮できたと思います。次戦もターマックラリーですので、さらにセットアップを煮詰めて優勝を狙っていきます。」

柳澤選手コメント
「開幕戦のデータを活かしマシンをセットアップし、2戦目となるこのラリーでどの程度いけるのか楽しみでしたが、SS1からベストタイムを出せ流れをつかむことができました。
竹内選手コメント
「SS1、SS2では初めてのウェットコンディションでのSタイヤにもかかわらず、総合3位、4位争いに加われる好感触を得て、唐津での課題をしっかり取り組んできた成果が見え始めていた矢先のコースオフでした。リタイヤ車が続出する中、残念ながら自分もその1台になってしまいました。
今回のような難しいコンディション下の全開走行は、トレーニングでは決して踏み込まない領域ですが、そこに自分の踏んだ場数と引き出しのなさを痛感しました。
| |2015全日本ラリー第2戦 CUSCOレポート| |







































