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クスコ・ワールドラリーチーム

 


APRCラリー北海道で炭山裕矢が総合2位、アジアカップトップフィニッシュ!
マイケル・ヤングがジュニアタイトルと共に、2WDカップもほぼ手中に

 

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FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第5戦ラリー北海道が9月27-29日、北海道帯広市を拠点に開催された。

国内唯一の国際格式ラリーであるラリー北海道も今回が開催12年目。シリーズの名門イベントとして定着した一方で、タイトル争いの面でもAPRC、副次のアジアカップ、両シリーズがそれぞれ佳境を迎える大事な一戦だ。クスコレーシング勢は今年もAPRCと併催の全日本選手権のコンテンダーをサポートする大所帯で帯広に乗り込み、サービスパークでも存在感をアピールした。

 

このラリー北海道APRC部門に、CUSCO RACINGからは炭山裕矢 / 加勢直毅組がFIAアジアカップチャンピオンとして凱旋参戦。スバルWRX-STIでラリー北海道に参戦するのは初めてとなる炭山だが、タイトル連覇に向けては落とせない一戦だ。一方、前戦マレーシアでは、初めての海外ラリー参戦での勝利を飾ったチームメイトの牟田周平 / 保井隆宏組は、昨年はグループR4仕様のスバルWRX-STIで参戦し好タイムを連発。グループN仕様に乗り換えての今年は、アジアカップのシリーズ争いに挑んでおり、炭山と共に上位フィニッシュを目指す。さらに、今季はトヨタ・ヴィッツRSでAPRCにフル参戦しているマイケル・ヤング / マルコム・リード組は、今イベントで2WDカップ、ジュニアカップタイトルが確定するチャンスを握っての参戦だ。

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写真左から: 加勢、ヤング、炭山、柳澤(JRC)、牟田、保井、中原(JRC)、リード選手

 

ラリーは9月27日、帯広市にある北愛国交流広場に特設されたサービスパークでセレモニアルスタートを行った後、今年は札内川の河川敷に移った隣接のスーパーSSを走行。翌28日は帯広から北東に位置する陸別町のオフロードサーキットを中心に、イベント最長の29.11km、2008年以来となる陸別北部の23.49km、オフロードサーキットにつなぐ4.63kmのショートステージの3SSを組み合わせた8SSを走行した後、帯広に戻ってからさらにスーパーSSを1回走行する設定。ロングの2本は、3回ループする過酷な構成だ。29日のレグ2は、6.12km、11.03km、10.40kmのミドルステージ3本を2回ずつ走行した後、スーパーSSを2回走行した後に北愛国でセレモニアルフィニッシュを迎える構成となった。レッキ日には雨にも見舞われた十勝地方だが、28日は秋晴れの中にも空気が冷たく感じる絶好のラリー日和。29日には空に雲が広がったものの雨が降ることはなく、この週末にはラリーエリアを通じてのべ6万人以上の観客がラリー観戦を楽しんだ。

 

ラリーは、総合タイトル獲得には後がないMRF陣が、改造範囲の広いS2000車両で激しい争いを見せる。直接的な速さでは分がないグループN車両で挑むクスコレーシング勢だが、例年数々のドラマを生み出してきたラリー北海道においては、速さだけではラリーを勝ち切ることはできない。炭山/加勢組は、アジアカップ単独での争いに焦点を絞り、プロダクション部門でのトップを目指して、母国日本でのファンの前で頼もしい走りを披露。安定してS2000 勢に続くトップ3タイムを重ねていく。この日最後のロングステージでは、S2000車両で圧倒的な速さを見せつけていたフィンランドの若手、エサペッカ・ラッピが、コンクリートのグレーチングにサスペンションを強打してリタイアする大波乱も。これで炭山/加勢組は総合2位、アジアカップ首位に浮上して初日を折り返す。一方、昨年は軽量化を施したR4車両のスバルWRX-STIで参戦していた牟田/保井組は、グループNに戻した今年、その重量差による挙動の違いが予想以上に大きく困惑。久しぶりの本格グラベル戦ということもあり、リズムをつかむのに苦戦しながらのアタックとなったが、それでもこの日最後のスーパーSSではセカンドベストをマーク。総合5位、アジアカップでは2位につけた。

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炭山 / 加勢 組 スバルWRX-STI(写真左)、炭山裕矢選手(写真右) 

 

前後との差が大きく開いた戦況でスタートしたレグ2。荒れた路面に他車にトラブルが頻発する中、炭山/加勢組はラリーを通してノートラブル。前戦でアジアカップポイントを取りこぼしているため、確実にステージをクリアすると、レグ2単独ではAPRC勢トップ、総合でも2位につけたほか、アジアカップでは首位でラリーをフィニッシュした。チームメイトの牟田/保井組は、マシンセッティングを模索しながらもリズムをつかみポジションを維持して走り切った。アジアカップでは炭山/加勢組と共にクスコレーシング1-2フィニッシュを決めた牟田/保井組は、前戦で優勝していることから、アジアカップのタイトル争いでは首位を守っている。

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牟田 / 保井組 スバルWRX-STI(写真左)、牟田周平選手(写真右)

 

一方、トヨタ・ヴィッツRSのヤング/リード組は、昨年ジュニアタイトルを棒に振った鬼門のリクベツも慎重にクリア。他のドライバーが苦しむ轍(わだち)も、うまく押し当てながら走りを楽しむ余裕も見せながら、時には4WD勢のタイムも上回る好パフォーマンスを披露する。計232.32kmに及ぶステージでも、マシンに一切のトラブルはなく2WD部門トップでフィニッシュ。この結果、1戦を残して計算上では今季の2WD部門タイトルが確定。規定では最低5戦の参戦義務があるため、アジアカップ最終戦のタイをスタートした時点でタイトルが確定する。またヤングは今戦が最終戦となるジュニアカップタイトルでもタイトルを決めた。
 

さらにチームズトロフィーでは、炭山/加勢組、牟田/保井組、ヤング/リード組と全クルーがポイントを重ねたことから、クスコレーシングがチームMRFをかわして選手権トップに浮上した。

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ヤング / リード組トヨタ ヴィッツ(写真左)、マイケル・ヤング選手(写真右)
 


また、クスコレーシングがプリペアするプロトン・サトリアネオで参戦した朝倉宏志/高橋巧組は、レグ1でギアボックスにトラブルを抱え、日中サービスで部品交換を敢行。タイムアウトも覚悟せざるを得ない大作業を、メカニック陣がわずか11分の超過で済ませ、110秒のペナルティで留める。生き返ったマシンでステージに復帰した朝倉/高橋組は、2WDで初めて挑むラリー北海道でマシンコントロールに苦戦しながらも多くの経験を積み、有意義な内容でフィニッシュを果たした。

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朝倉 / 高橋組 プロトン サトリアネオ

 

今季のAPRCは例年と構成が異なり、メインシリーズの最終戦は11月のチャイナラリー。アジアカップにエントリーするクスコレーシングの次戦は、アジアカップ単独開催となるシリーズ最終戦、タイランド・ラリー(12月7-8日開催)となる。

 

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Photo by Mitsuru Kotake

 

関連情報

主催者リザルトページ http://www.rally-hokkaido.com/results/2013/pc/

 

 




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APRC 2013ラリー北海道レポート
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