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スーパーGTレースレポート

CUSCO DUBLOP SUBARU IMPREZA

3/3~4テスト(鈴鹿合同テスト)
●2007年シーズンはチーム体制を一新。

 青木孝行選手も加わり開幕直前の鈴鹿合同テスト


シーズンオープニングの鈴鹿ラウンドまで2週間を切った3月2~3日、穏やかな天候に恵まれた鈴鹿サーキットではシーズンオフ最後のスーパーGT(S-GT)合同テストが実施された。先に行われた体制発表会では山野哲也選手とコンビを組むドライバーが未定だったが、このテストを前に青木孝行選手のチーム参入が正式に発表され、07年仕様にアップデートされたクスコレーシングも、このテストで初めてお披露目されることになった。



タイヤを、前後同サイズのダンロップタイヤに変更、空力やエンジンに加えて、駆動系やサスペンションなど各所が07年仕様にアップデートされた、クスコDUNLOPスバルインプレッサは、1月末に富士スピードウェイで実施されたプライベートテストでは、従来のタイムを大きく更新。チームスタッフも自信満々で鈴鹿に集合した。今回の合同テストは、言うまでもなく開幕戦を睨んだものだが、それだけでなくGT300クラスのライバル勢に対して、クスコDUNLOPスバルインプレッサのポテンシャルがどの辺りに位置するものか、言い換えれば相対的なポテンシャルを探ることも大きなテーマとなっていた。



しかし、走り出しから思わぬハプニングで出鼻をくじかれてしまう。大急ぎで対処と再チェックを終え再スタートを切ることが出来たが、セッションの約半分を棒に振ることになり、セットアップの進捗状況が大きく出遅れるとともに、新たにチームに加わった青木選手は全く走ることなく最初のセッションを終えることになった。ちなみに、このセッションのベストタイムは山野選手がチェッカー直前にマークした2分07秒946。



午後のセッションでは、大きなトラブルもなく順調にメニューを消化することができた。青木選手にとっては、これが初の本格テスト。シンメトリカルAWDのファーストインプレッションについて青木選手は「思っていたよりもAWDは乗りやすかったですね」とひと安心の様子。だが、アンダーステアはなかなか簡単には収まらず、この午後のセッションでもベストタイムは07秒334止まり。このセッションでのトップタイムが05秒台に留まっていてギャップは2秒ほどに縮まったが、安心する訳には行かない。



2日目となった3月3日午前に行われたセッション3では待望の06秒台に入れたものの、セッション終盤にはシフトが入りづらくなるトラブルのために少し早めに走行を切り上げ、インターバルを使ってミッションを載せ替える。スタッフは懸命の作業を続けたものの、作業は午後のセッションまで食い込んでしまい、またも走行時間が制限されてしまった。それでも午前中のタイムを更新できなかったが、セットアップのため走り込みは続けられた。結局最後にシフトリンケージにトラブルが発生、コースサイドにマシンを止めセッション終了となった。



マイナートラブルが発生して、思うようにセットアップは進まなかったが、テスト&チェックには相応の走行時間が必要になる。いずれにしても、次の走行は開幕戦本番の金曜・公式練習となってしまう。これまでにない、全く新しいパッケージだけに、その可能性には期待が高まるものの、時間不足からまだまだ走り込みがたりない…。そんな開幕直前合同テストだった。



ピットイン



●スタッフボイス:大溝敏夫監督
「何かスッキリしない2日間になりました。トラブルもそうですが、もう少し(タイムを)詰めたかったですね。改善しなければいけない部分があって、それがメカニカルなものであれ、ヒューマンエラー的なものであれ、早く直したいんです。それに時間が掛かってしまうとチームのモチベーションが下がってきますからね。盛り上がったら落っこちる、落っこちたらまた盛り上げる…。その繰り返しになると思うのですが、今はチームが同じ方向を向いていますから、この時期に早めに対処して盛り上げたいんです。テストの時間にテストできないと、クルマは決して速くなりませんからね。ただ、今シーズンは速さだけでなく(クルマを)開発することが大好きなドライバー2人に乗ってもらうことになったので、そのテーマに応えたいですね。時間不足は分かっていますが、まずは開幕戦ですね。」



●スタッフボイス:山中芳樹チーフエンジニア
「今回のテストでは、ライバルとの力関係が、ハッキリと見えてきましたね。今回のテストでは(コンパウンドなどが異なった)タイヤを組み合わせることで、アンダーをやわらげることが可能であると、確認できました。もちろん、基本的にはセッティングで(アンダーステアを)消す方向で進めていきますが、いざというときにはタイヤの組合せも利用できる。そんな奥の手が確認できました。時間が足りなくて厳しい戦いになることも予想されますが、ポテンシャルはあると確認できていますので、先ずは開幕戦から一歩ずつ、マシンを仕上げていきたいと思います。」



山野哲也選手



●ドライバーズボイス:山野哲也選手
「今回のテストを終えてハッキリしたのは、やりたいこと、やるべきことが沢山残っているということ。言い方を変えるなら、インプレッサはまだまだ速くすることができます。インプレッサのメリットとデメリットがハッキリ見えたのも、今回の大きな収穫だった。トラクションが効いて、低速コーナーからの立ち上がりでは(後輪駆動に比べて)早めにフルスロットルにできる。これが最大のメリット。反対に、長いコーナーでは少し不得手。これを解消するにはメカニカルグリップなのか空力なのか、ともかく、少し時間が掛かりそうですね。この状態のままでも、ミスなくトラブルなく、ドライバーが目一杯のパフォーマンスを発揮すれば、入賞は狙えると思う。先ずはデータを採るためにも、開幕戦ではキッチリ走ってチェッカーを受けることが必須ですね。」



青木孝行選手



●ドライバーズボイス:青木孝行選手
「本格的なテストは今回が初めてでしたが、第一印象は『心配していたほどにはAWDの癖がなかった』ということです。むしろ後輪駆動に近い感じでしたね。エンジンに関してど、トルクが低回転から立ち上がってくる感じで、これは大きな武器だと思いました。これからの課題は、クルマとしての速さを確保すること。足とか空力とか、あるいはAWDだとか、個々のチューニングと言うよりもクルマトータルでのセットアップを進めていくこと。山野さんはもちろんですが、ボクも幾つかの引き出しを持っています。でも、スーパーGTは年間9戦もあって、それに合同テストもあるから、悠長なことは言ってられないと思うんです。だから開発スピードを上げていくことも必要でしょうね。チームもモチベーションは高くまとまっているので、トラブルに関しても徹底的に追求する気概が感じられ、いかにも技術屋集団、という雰囲気で、心強いですね。」
  山野選手

スタート前に山中エンジニア、ダンロップのスタッフと入念な打ち合わせをする山野選手。



テスト開始

ガソリンを満タンにして、いよいよテスト開始。



ドライバー



山野選手のドライブでスタート

山野選手のドライブでスタート。



調整中



AWDマシンのフィーリングを青木選手に伝える山野選手

AWDマシンのフィーリングを青木選手に伝える山野選手。



エンジニアの説明を真剣な面もちで聞き入る青木選手

エンジニアの説明を真剣な面もちで聞き入る青木選手。



ダンロップのスタッフ

ダンロップのスタッフもタイヤチェックに余念がない。






山野選手(左)と青木選手(右)とのコンビ

今シーズンは

山野選手(左)と青木選手(右)とのコンビで挑む



両名のカッティング



両名のドリンクホルダー



ヘルメット

左が青木選手のヘルメット

右が山野選手のヘルメット



山野選手にファンが集まる

06GTチャンピオンの山野選手にファンが集まる






3/3~4テスト(鈴鹿合同テスト)
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