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| 2008/12/3 Vol. 056 |
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■クスコレーシング便り
[エンジニアとメカニック特集]
■製品ニュース
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| ◆◆◆ クスコレーシング便り ◆◆◆ |
今回は、ラリーとスーパーGTで活躍しているキャロッセ社員のエンジニアとメカニックに焦点を当てて、「今季を振り返って」について言葉を寄せてもらいました。
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クスコレーシング・ワールドラリーチーム
石原チーフメカニック
今季は、基本2台、2戦は3台での参戦でしたので、装着パーツを付け替えてみたりといったトライアルの機会が増え、セッティングの幅が格段に広がりました。3台体制での参戦時は、いずれも速さのあるドライバーなので、作業の優先順位をつけることが一番難しかった。マシンは3台とも同じ年式ですが、ロジスティックの関係などから3台分のパーツを全て揃えることが難しく、使えるパーツも限られる場合もあるので。そんな時は、その時点での順位で判断をしていました。これなら、文句なしです(笑)。 |
また、今季はディーンというプロフェッショナルドライバーをチームに迎えたことで、いろいろな刺激を受けました。セッティングの面でも、イエスかノーが明確。プロとしてあるべき姿勢というものを、見せてくれたと思います。
今年の山場は、チャイナのデイ1最終45分サービスですね。その時点で柳澤が首位に立っており、勝利もアジアカップタイトルも手に届く位置。チームからは、換えられるパーツはすべて交換、という指示でした。壊れた部分を直すという点では、20分サービスでも無理なくミッション交換もできてしまうようになり、それほど苦にはならないのですが、壊れていない部分をどこまで交換するか、という判断をするのは、実はとても難しい。下手にギリギリの時間で交換にトライして、慌ててボルトを閉め忘れたなんてことになってしまったら、全てがパアになってしまうので。あの45分は、それまで経験したことのないチャレンジでしたね。
今年一番うれしかったのは、チャイナでの炭山の完走。今季それまでリタイアが続いていたので、このまま完走できなかったら来年思い切り踏むことができなくなってしまうのではと、少し心配をしていたので、走り切ってくれた時はうれしかった。柳澤は、今年は悔しい負けが2回ありました。特にチャイナは本当に悔しかったけれど、そこまで競り合えるようになったということ。せめぎ合いのレベルが数秒単位になってきているので、メカニックの方もいっそうプレッシャーがかかります。ボルト1本締め忘れであっという間に勝負がついてしまいますからね。来年は、さらに気を引き締めて、みなさん待望の勝利を目指していきます。
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クスコレーシング・ワールドラリーチーム
恵美チーフエンジニア
今期を振り返ってというお題を頂いたのですが、あまり振り返りたくないような・・・
・・・といいますのは、思い出すたびに悔しいからです。
何が?といいますと、やはりぎりぎりで二回も優勝のチャンスを逃したことです。
思い出すたびにほんとに惜しかった、北海道の2.3秒差&チャイナの1.2秒!!!
おそらく、ドライバーの柳澤はもちろんですがクスコラリーチームの全員が今期を振り返って一言と言われればこの事を答えるのではないでしょうか? もちろん、クスコラリーチームが初めて外人ドライバーのディーンへリッジを起用したこと(私は英語をほとんど話せないのに・・・)、そしてパシフィックカップのシリーズチャンピオンを獲得したこと、ドライバーの炭山が海外ラリーに初挑戦し、なかなか完走できなかったけど最終戦でやっと完走できたこと、自分としては初めて2台体制そして3台体制でエントリーして去年以上に大変だったこと、チームメンバーのほとんどが百戦錬磨の人たちの中でチーフエンジニアという立場を与えられてしまい回りに迷惑をかけながらも助けてもらい何とかシーズンを終えることが出来たこと、などなど、本当にいろいろあったシーズンでした。でも、「もう少しで勝てたのに、そして勝てば初優勝&アジアカップシリーズチャンピオンだったのに・・・。」が出てきてしまいます。
“たられば”をいってもしょうがないとは思うのですが、私はエンジニアとしてクスコラリーチームにいたわけなので、エンジニアとして出来た“たられば”がいろいろ思い当たってしまいます。
場合によってはラリーという状況の変化の大きいカテゴリーの中で、“たられば”をなくすことは非常に難しいかもしれませんが、全ては先の展開の予測や根回し、経験とデータに基づく決断だと本当に勉強させられた一年でした。 |
状況変化の中で適切な決断を適切なタイミングで行い、後で“たられば”が出てきても、あの時はそれがベストだったと思えるだけの判断ができるようになりたいと思います。
状況変化といえば、今シーズンのAPRCは“雨”が勝利のキーを握っていたように思えます。よく考えるとエントリーした6戦中キャンベラを除く5戦が雨!!それも、ずっと雨というわけではなく、朝は少し濡れているだけで空は快晴、路面はどんどん乾いてきたと思ったら突然のスコールなんてこともしばしば。雨季の場所でのイベントが多かったことは確かですが、本当に6戦中5戦が突然のスコールに見舞われました。
サービスに帰ってきたときは雲ひとつない快晴だったのに、ステージに入るくらいの時間には空は真っ暗、「ドライのセットで行っちゃったー!」なんてことも・・・
どっち付かずの選択ばかりしていては勝つのは難しいこともあるかもしれないのですが、例えば「今は快晴だけど、もしスコールが来たらこうしよう!」といった感じで、作戦を立てることはラリーだけでなくすべてのカテゴリー、またモータースポーツだけでなく仕事や私生活においても、本当に成功の鍵になるのではないかと思います。
しかし、私は基本的に物事が順調に、予定通りに進むことが嫌いで、出たとこ勝負やハプニングが好き(変人?)、私生活においては家族で出かけるにしても無計画で出発してから考えるし、ディズニーランドに行くにしても嫁はどういう順番でアトラクションを回れば一番効率的に回れるなんて事を考えているけど、私はそんなこと考えようともしない。(この辺は普通でしょうか?)
普段の仕事でも・・・・。
こんな自分にそんな先を読んだ行動や考えを持つことが出来るのだろうか?
そうは言っても仕事やラリーに関してはそんなこと言っていられないので、日々先を読んだ行動を心がけ、“想定内”を広げようと思います。
あれ?だんだんモータースポーツとは離れて私的な事になってきてしまったような・・・。
とにかく今期は、クスコラリーチームのチーム力は確実に優勝目前まで来ていると実感できた1年でした。来シーズンこそクスコラリーチームは「優勝獲得!!」です。
最後に、1年間チームで一緒にラリーをしてきた皆様本当にありがとうございました。
そして、応援してくださった皆様ありがとうございました。
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スーパーGTチーム
小野澤チーフメカニック
今年チーフメカニックになって、初めの頃は、多くのエンジニアがいることが大変でしたね。
追及する目的は一緒なのですが、やはり色々な意見があり、それを踏襲していかなければならないのが最初は苦労でしたね。
しかし、今季は全戦完走、1回優勝、2回3位、ポールポジションも3回取り、シリーズ順位も6位でまずまずだったし、昨シーズンからみれば進歩だったし、多少メカニカルトラブルもあり何とも言えないところですが、決める時には決められたたので、それは良かった事でしたね。 |
また昨シーズンから自分の立場が変わったので(チーフメカニックになったこと)、ものの見方は変わりましたね。全体を見なければいけないのとエンジニアと話を合わせていかなくてはいけない事などあって、やっていくうちにわかってきたし結果も出すことが出来たから、良かったですね。それもやりがいになりましたし。
悔しかったのは、ポイントの取りこぼしがあった事ですね。もてぎでの表彰台のチャンスや鈴鹿ではポールからのスタートでしたが、トラブルがあったり。
うちのチームは、他のチームの事はよくわかりませんが、明るく楽しくやっていますよ。前半は、今年からのスタッフが沢山いたので結束力には欠けたかもしれませんが、そのうちだんだん相手の考えている事もお互いにわかってきたし。傍から見れば、「遊んでじゃないよ!」と思われる方もいたかもしれませんが、締める時にはきっちり締めてましたからね。おちゃらけてやっていたら勝負なんて出来ませんから。みんな真面目にやってその中で戦っているわけですから。そのレベルまではもっていかないと。
来年の事はまだわかりませんが、前半はクルマをまともなクルマにすることに尽きますね、多分。やるとすれば未知の事をするので。
今までのクルマから群を抜いたものになることは間違いないです!
今年1年間応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました。来年も引き続きの応援、よろしくお願いいたします。 |
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◆◆◆ 製品情報 ◆◆◆
■スロットルコントローラー ¥44,100(税込)
■新型アルファード/ヴェルファイア(GGH20W)(FF,3.5L)
・ZERO WAGON スーパーローキット ¥144,900(税込)
・ZERO WAGON ローキット ¥144,900(税込)
・Vacanza WAGON ¥120,750(税込)
■新型オデッセイ(RB3)(アブソルート)
・フロントロワアームバー バージョン2 ¥15,750(税込)
■新型ワゴンRスティングレー(MH23S)
・フロントストラットタワーバー Type-OS ¥15,750(税込)
・フロントロワアームバー バージョン2 ¥15,750(税込)
・調整式ラテラルロッド ¥15,750(税込)
■ムーブコンテカスタム(L575S)(FF,グレード=RS)
・コンパクトK ¥134,400(税込)
・フロントストラットタワーバー Type-OS ¥15,750(税込)
■デリカD5(CV5W)
・フロントストラットタワーバー Type-OS ¥15,750(税込)
・フロント スタビライザー ¥26,250(税込)
・リヤ スタビライザー ¥23,100(税込)
■新型DEX(M401F)
・コンパクトS ¥144,900(税込)
・コンパクトZERO1 ¥155,400(税込)
・コンパクトZERO1スーパーロー ¥155,400(税込)
・フロントアルミシャフトストラットタワーバー(TypeAS) ¥12,600(税込)
・フロントアルミシャフトアルカーボンストラットタワーバー(Type ALC-AS) ¥18,900(税込)
詳細はブログをご覧下さい。
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| ◆◆◆ 編 集 後 記 ◆◆◆ |
まだまだ暖かい地方もあると思いますが、キャロッセがある群馬の山々の中には既に積雪があった所もあり、先日は雪の赤城山に遊びに行ってきました。
今週土曜日は『群馬サイクルスポーツセンター』でラリーフェスティバルがあり、行く皆さんも多いかと思いますが、くれぐれも雪用タイヤと自分の防寒のご準備を忘れないようにして下さい。一緒に行くお友達にもよ~く話しておいて下さいね。特に女の子連れの方はご注意下さい。
群馬の寒さと風は群馬のラリースト並に手強いです!!
次の発行日は、1月7日(水曜日)発行です。
-クスコマガジンは毎月第一水曜日発行です- |
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