CUSCO Racing 柳澤/加勢組トライトン総合11位
番場/藤田組トライトン総合37位で完走!
アジアクロスカントリーラリー2025が、8月9日から16日にタイ国内で開催されました。パタヤをスタートしプラーチンブリー、カオヤイと北上しながら、8日間にわたり1300kmのステージ、移動区間を含めるとトータル3200kmを走行する設定でしたが、安全上の理由により、4日目のLEG4、6日目のLEG6がキャンセルされました。それでもステージトータルは1000kmにおよび、激しいギャップや穴が連続する極悪路、泥濘地と化したウェットセクションや川渡り、根石が岩が散在するいわゆるガレ場、迷路のような草原やプランテーションの農道、スムースかつワイドなハイスピードセクションなど、毎レグ、キャラクターの違うAXCRならではのステージ構成です。
CUSCO Racingは昨年初めてAXCRに挑戦。2度目の挑戦となった今回は新旧2台の三菱トライトンで参戦しました。1号車の旧トライトンは昨年同様、ドライバー柳澤宏至/コドライバー加勢直毅が搭乗。昨年は初出場ながら総合13位を獲得しています。2号車の現行トライトンは、ドライバー番場彬/コドライバー藤田めぐみが搭乗。XCRスプリントカップ北海道3連覇中の番場選手はピックアップトラックでのスプリントラリー経験は豊富ですが、クロスカントリーラリー出場は初めて。ベテランコドライバーの藤田選手もクロスカントリーラリー初挑戦となりました。![]()
2台の三菱トライトンには、それぞれにCUSCO製競技用サスペンションやLSDといった自社開発パーツを投入し、酷暑・悪路・長距離という過酷な条件下でのパフォーマンスと信頼性をリアルな戦いの中で徹底検証。8日間トラブルフリーと、CUSCOパーツの確かな性能を実戦で示す結果となりました。
8月4-5日
クルー、マネージャー、エンジニア、メカニック数名がタイ・バンコク入り。バンコク市内の「Tant Sports」で足回りのセットアップや装備品の取り付けなど準備を開始。
8月6-7日
6日にバンコクからスタート地点となるタイ・パタヤに移動。後発のメカニックスタッフとも合流し、総勢13名のチーム全員が集結。7日にはターボシーリングなどのプレ車検、日本人選手向けのドライバーズブリーフィングが行われ、合間を縫ってメカニック&クルー全員でマシンの仕上げを実施。夜にはウェルカムパーティーが開催され、各国の選手たちと交流を深めながら、和やかな時間を過ごしました。
8月8日(金)
「車検」、ルート情報が詰まった「ロードブック配布」、そして全選手が集結する「ドライバーズブリーフィング」と、開幕前の重要スケジュールをすべて完了。
夜はパタヤの歓楽街・ウォーキングストリートが熱気に包まれ、20時から華やかなセレモニアルスタート! 沿道からの歓声とライトに照らされながら、CUSCO Racingの三菱トライトンが堂々と出走しました。
8月9日(土)LEG1
リエゾン 166q
SS 199q
ついに本格バトルが開幕。朝パタヤを出発したマシンは、120kmのリエゾンを経て、AXCR2025最初のスペシャルステージへ突入。総距離199kmのコースは、ギャップ、マッド、川渡り...次々と牙をむく過酷な地形が立ちはだかり、多くのクルーを苦しめました。
2度目の挑戦となる柳澤/加勢組トライトンはミスコースなどもありましたが、冷静に状況を見極めながらペースをコントロールし、確実にSS1をクリア。総合16位で初日を終えました。
一方、初参戦の番場/藤田組トライトンは、午前中は好ペースで走破。しかし午後、ウォーターベッドで痛恨のスタック。大幅なタイムロスとなりましたが、自力で脱出しフィニッシュまで走り切りました。
LEG1順位
柳澤/加勢組 総合16位
番場/藤田組 総合31位
8月10日(日)LEG2
リエゾン 322q
SS 177q
SS2は全長177km。前半は大きな岩が転がるマシン泣かせの超ラフステージ、後半は全開勝負のハイスピード区間が多い、まるで二つの異なるラリーを一日で走るようなステージ構成でした。
昨日総合16位スタートの柳澤/加勢組は、今日も冷静なペースマネジメントで着実に走行。大きなミスコースもなく総合13位で完走。トータル順位も14位へとアップしました。
昨日ウォーターベッドで痛恨のスタックを喫した 番場/藤田組 は、今日は攻めの走りで序盤から前走車を次々とパス。しかし、無念にもフロント周りを損傷し走行不能に... 悔しいデイリタイアとなりました。
LEG2順位
柳澤/加勢組 総合13位
番場/藤田組 総合39位(レグ離脱 )
LEG1+2順位
柳澤/加勢組 総合14位
番場/藤田組 総合38位
8月11日(月)LEG3
リエゾン 165km
SS 195q
SS3は全長195km。前半40kmの山岳地帯の岩場が続く超ラフなエリアから、オープンエリア主体の後半へと続く構成。
総合13位につけている柳澤/加勢組は、実はLEG1/LEG2と駆動系の不具合が発生していましたが、メカニックチームの懸命な作業によりLEG3スタート前に完全に復旧。完調のマシンでラフ&テクニカルな山岳エリアを好タイムでまとめ、後半セクションではミスコースによるタイムロスもありましたが、本日総合7位のタイムをマーク! トータル9位へとジャンプアップしました。
ここまで苦戦が続く番場/藤田組は、昨日のクラッシュの影響からSS3序盤からパワーステアリングトラブルが発生。しかしながら、番場選手が気合いと根性でトラブルをカバー。ラフセクションやナビゲーションの難しいエリアなど、全般でロスなくまとめ、なんと総合13番手タイムをマーク!総合では33位にポジションを上げました。
LEG3順位
柳澤/加勢組 総合7位
番場/藤田組 総合13位
LEG1+2+3順位
柳澤/加勢組 総合9位
番場/藤田組 総合33位
8月12日(火)LEG4 キャンセル
ラリースタート前にLEG4とLEG6は安全上の理由からキャンセルが発表されており、この日はLEG5スタート地点への移動とマシンメンテナンスを実施。実質、前半戦終了後の休息日ともなり、クルー&スタッフ一同リフレッシュの良い機会となりました。
8月13日(水)LEG5
リエゾン 103q
SS 199q
SS5は初日に走った全長199kmのSS1をまるごと再走。路面はドライ傾向でしたが、その分スピードが上がり、ギャップの通過はさらに難しく、マシンへの負担も増大するタフな一日となりました。
柳澤/加勢組は、LEG3の好走により7番手スタート。この日も安定した走りで大きなロスなくフィニッシュしましたが、やはりマシンへの負担は想像以上。幸いトラブルには至りませんでしたが、メンテナンスメニューは大幅に増える結果となりました。
番場/藤田組は午前中快調に走行していましたが、突如のマシントラブルで残念ながらこのラリー2度目のレグ離脱。
LEG5順位
柳澤/加勢組 総合10位
番場/藤田組 総合39位(レグ離脱)
LEG1+2+3+5順位
柳澤/加勢組 総合8位
番場/藤田組 総合35位
8月14日(木)LEG6 キャンセル
この日は移動もなく、終日マシンメンテナンスを実施。クルーもここまでのオンボードビデオを見直し、ナビゲーションやドライビングの改善点を洗い出し、残る2レグに備えました。