クスコ・ワールドラリーレースレポート
2007.09.29
皆さんこんにちは。キャロッセの柳澤です。
前戦のマレーシアでは散々な結果となって、、というかしてしまいましたが(ごねんなさい)、チーム皆のがんばりによってマシンのリペアもほぼ完了しラリーインドネシアへ参戦することが出来ました。とはいっても何事も無くというわけには今回もいかず、お約束のトラブルが多発する中でなんとかこの過酷なラリーを走りきり結果を出す事が出来た。
今回のインドネシア参戦は今年で2回目。昨年は猛烈な暑さとの戦いの中何とか3位入賞する事ができたイベントで今年は更に上位を狙う。マシンのリペアはマレーシアでほぼ完了しているものの細かい作業はかなり残っている状態。
メカニック他の先発隊は9月2日に現地入り、7日(金)のスタートに向け3日から全開で車両メンテを行う予定、、、だったが早くもここで大問題が発生、、。なんと到着しているはずのコンテナがまだ来ていない。しかも中継のジャカルタからは出港しているもののこのマッカサルには船も入港していない模様で、そもそも船が何処にいるかも???さすがにお手上げ状態。まあ、マレーシアで車の修理を行った為本来の乗るはずの船に乗れなかったのが原因なのだが、、。
主催者他に協力してもらい、なんとか連絡を取り情報を入手、船は明日の午後には入港し通関出来るという情報が取れた。しかし、こんな話は到着日にもあり、予定通り進む確率はきわめて低い状況だ。
そんな中我々クルーの方は3日の深夜に現地ホテル到着。
明日の到着を願うところだ。
それにコンテナにはレッキ車も入っており5日から始まるレッキもピンチ状態?
到着予定の4日の朝を迎えるが、予想通り入港の情報が来ない。PM4時ごろには到着の情報もあるがもう信用できないので取り急ぎレッキ車のレンタカーを手配する。レッキ車はなんとかなるが、この国で本番車なんて借りられないし本格的にピンチだ。
予想通り夕方になっても船が来ない。その代わりにかなり信用できるスジから情報が入った。深夜入港、早朝通関、全開で準備すればなんとかレッキ車が間に合うとの事。でもちょっと不安だがちょっと安心?
そして、問題の5日の朝を迎え、杉村コ-ディネータからTELが入る、『コンテナは到着し通関もあと少しで終わるのでレッキ車はなんとか間に合う』との事。
やっとラリーを始められるって感じ、協力してくれたみんなに感謝。
それにしても、いつも最終的になんとかなるところがすごい!!
超ドタバタだったがなんとか時間通りに我々クルーはレッキに出発し無事レッキをこなす事ができた。それに今回のコ・ドライバーは昨年もこのラリーでコンビ組んだ中原さん。ステージに関しても昨年と同じコースが多くレッキに関しては全く問題無くこなすことができた。
しかしクルーの方は問題ないが、メカニックの方は超ドタバタ。コンテナ日程が遅れたあげくに今度は港からサービスパークまでの陸送に手間が掛かっており、初日のレッキが終わってもまだコンテナがサービスパークに到着しない。もちろん本番車はまだ手付かず状態でメカニックは徹夜騒ぎだ。きっとそれでもセレモニアルスタートに間に合わすのが精一杯だろう、、。
コンテナがやっとサービスパークに到着したが、ダメ押しにコンテナを下ろすクレーン車が超旧型で段取りに時間がかかり結局降りたのは夕方。普段は温厚な???メカニックも苛立ち模様。『話しかけるのよそー』。
明くる日は本来レッキの二日目と午後からシェイクダウンが予定されていたが、無論シェイクダウンは見合わせ、まずはスタートまでに車を完璧にする事を最優先に作業を進める。
メカニックのがんばりで翌日の車検までに車は完璧にメンテナンス完了。はじめはラリーに参加できるの?という状況から無事セレモニアルスタートを迎える事が出来た。『いつもながらドタバタだったなー』
そして、翌日からはいよいよ競技開始。早朝ホテルを出発、約25km離れたサービスパークのパルクフェルメに向かう。毎度の事ながらこの国の交通事情はすさまじいの一言。車、バイク、3輪自転車(3輪自転車のタクシー)、人が好き勝手なところを走行してるし、交差点では先に入ったもの勝ち?信号もあるけど光らないものもあるしハッキリ言って交通ルールが理解できない。『そもそもルールがあるの?』冗談抜きでSSより一般道を走る方が疲れるくらいだ。そんな道を約1時間走りサービスパーク到着。『もう疲れた!』
サービスアウトし、SS1のTakalar A-1(12.99km)へ。サービスパークからSSスタートまでの距離は1.1km。サービスアウトしてすぐSSスタートといった感じ。このインドネシアのコースは、1つの広大なサトウキビのプランテーション内で全てのSSが行われるためSSゴールから次のSSのスタートまでの繋ぎ距離が極端に短く数百メートルのところが多くある。ただでさえ灼熱で厳しいラリーなのにクルーやマシンに休む時間が無く本当に厳しいラリーだ。
前半の1ループ目はマレーシアから全くテストが出来ていないため、まずはシェイクダウンのつもりで走る作戦。無理をせずセッティングを兼ねて走行する。無事ゴールしタイムはTOPのヴァリマキに13秒差の5番タイム。ちょっと離されてしまった。続くSS-2は19.78km。もう少しがんばりたいところ、自分では少しペースを上げたつもりだったが、サスペンションのフィーリングがイマイチな事とペースノートが上手く出来ていなかったところがあり、リズムに乗れずこのSSではTOPに23秒差の5番手タイムと大きく離されてしまった。
2本のSSを終えサービスへ。エンジニアと相談し、サスペンションを若干変更しSS3、24.34kmへ。このロングSSはがんばらないと、このままずるずると低迷してしまうと思い気合を入れて走行。しかし全体的なペースは変わらずTOPの24秒落ち、キロ1秒のペースで離されていく、、。
次のSSではスタビにもトラブルが発生、更にタイムダウン。『これはやばいパターンだ』サービスに戻りエンジニアと相談、『タイムが出ない、なぜだ?』スタビ修理、サスペンションを若干変更しSS5へ。ここからは先ほど走ったSS1~4までのリピートステージとなる。中原さんとのコンビネーションもばっちり合ってきたしなんとかTOPグループのペースに付いて行きたいところ。がしかし、SS5(12.99km)で9秒落ち、SS6(19.78km)で16秒落ち。1ループ目よりは多少良くなったが大きくペースアップにはならない。走りもかなりがんばっているのだが、、。
この日3回目のサービスIN。ここで長瀬監督から指示がでた。『細かいセッティング変更ではタイムは変わらないので思い切って変更しろ』現在のセットはかなり実績があり良いと思っていたセットで大きく変える勇気がいた。しかし冷静に考えるとタイムが出ないままでは仕方が無いし、テストの意味でも変えた方絶対良い。限られたサービス時間内で出切る限りのセッティング変更やタイヤも別のものをチョイスした。
期待と不安を抱きながらSS7(23.34km)へ。スタートするとセッティング変更したことでドライビングのタイミングが取りにくい感じはあったが荒れた路面での走破性が上がり良いフィーリング。速くなったかは?だが、、。そしてゴール。タイムはTOPのヴァリマキ選手の15秒落ちの3番手タイム、これまでのタイム差がキロ1秒近くあった状態からキロ0.6秒に縮まった、それに今回ブッチギリで早いヴァリマキ選手は別として、他の選手とのタイム差はグンと少なくなった。そして本日の最終のSS8(9.54km)。車の動きもわかってきたところで更にアタック。ここでは4秒差の2番手タイムを出す事ができた。もっと早くセッティング変更しておけば良かった、、。
悔しい思いもあったが、セッティング変更の指示をくれた監督にまずは感謝。さすが全日本ジムカーナでチャンピオンをとった人だ。『あまり緻密な感じはしないけど、、』
これでLEG1が終了。結果は1位-ヴァリマキ選手、2位-田口選手(57秒差)、3位-自分、(1分58秒差)。ちなみにコディーはパンクで遅れている。
サービスでは更に大幅にセッティング変更。ショック、スプリングまで大きく交換し明日のSSに挑む。LEG2のコースも同じサトウキビ畑でキャラクターは変わらない。
それにしても今日も暑い、きっと日中は40度近くになるだろう、、。
SS9(13.75km)。あれだけパーツをかえると車の動きがかなり変わり多少戸惑いを感じながら慎重にドライブ。タイムは9秒落ち、『結構いけるじゃん』
SS10(22.95km)では8秒差の2番手タイム。キロ0.3秒差まで縮った。しかしもうひとがんばりと思ったところでトラブルが、、。SS11スタート3km地点の400mくらいあるストレートを走行、5速全開、ペースノートで距離のカウントダウンが始まる。(※長いストレートがある場合、レッキ時に距離をペースノートに記載、本番中はストレートの残り距離をコ・ドライバーに読み上げてもらいブレーキングポイントの情報とする)
『あと、200』、『150』、『100』と言われた時にはすでにコーナーまで70~60mくらい、フルブレーキから車を横にするところまで出来たが減速しきれず軽いコースオフ。幸い低い土手にあたって止まり大きなトラブルはなくコースに戻れたがサスペンションを曲げてしまいその後はスロー走行となってしまった。悔しいが自分たちのミスだ。
だたラッキーだったのはこの後すぐにサービスがあり修理できた事。ただしこのサービスでサスペンションを完璧な状態まで直すことは出来なかった。
残すはSSは最終セクションのリピート3本。前後のタイム差から無理しないでポジションキープの指示がでる。サスペンションも完全な状態ではないが変に抑えると集中力が切れてかえって危険なのでペース大きく変えず走行、なんとか無事ゴール!
今回も超ドタバタなラリーだったが3位入賞、ポディウムフィニッシュすることができた。いろんな事があったけどトラブルやミスを経験する事によりまたひとつ強いチームになったように感じる。
次戦はいよいよ最終戦。シリーズポイントでは現在5位で残念ながら3位にあがる事は無理となってしまったけど相性の良いチャイナに全開で挑みたいと思います。シリーズチャンピオンはすでにコディーに決定したし、全車全開モードで戦う事になると思いますので是非注目してください。自分もがんばりますよー!応援宜しくです!
※開催は11月9日~11日、コンテナも余裕で着くと思うしね、、。
| |インドネシアラリー参戦記(柳澤宏至)| |






























