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クスコ・ワールドラリーレースレポート

皆さんこんにちは。キャロッセの柳澤です。
毎年の事だが、あっと言う間にオフシーズンが過ぎ今年もシーズンイン!APRC第1戦、Rally de Nouvelle Caledonie(ニューカレドニア)を迎える事となった。
 皆さんニューカレドニアと聞くと『天国に一番近い島』を連想し、楽園的なイメージ?があると思いますが自分にとっては昨年ゴール手前数キロでリタイヤしているので、決して楽園というイメージは無くニューカレドニア=悔しいラリーを連想してしまう。それにもう一つすぐ頭に浮かぶのが物価が非常に高いということ、、。例えば一般的なレストラン(ファミレス程度)でパスタを食べてコーヒーでも飲んだら約日本円で3000円くらいする、屋台みたいなローカル食堂でヌードル1杯食べても1500円、ハンバーガー+コーラでも1000円以上という状況。ちなみにこれは観光地価格というわけではなくラリーステージの田舎の食堂で食べてもたいして値段は変わらないのだ。
この国の人はいくら給料もらってるんだろう?と思うくらい物価が高い。
 物価の話はさておきそろそろラリーの話へ。
今年のラリー体制は皆さん既に知っていると思うけど、クスコチームは今年から2台体制。(NZのみ3台体制)クルーは1号車=柳澤+中原、2号車=ディーンヘリッジ+クリスマーフィー、3号車=炭山+美細津、エントリーシリーズは自分がAPRCと今年から新たに設けられたアジアカップへWエントリー、ディーンはやはり今年から設けられたパシフィックカップへエントリー、裕矢(炭山選手)はアジアカップへエントリーとなっている。
今年は1台、1クルーではなくチームメイトがいることでとても心強い。何より車やタイヤのセットアップや開発において自分以外のドライバーデータを取る事ができる、特に各国への参戦経験豊富なディーンのデータを取れることは非常に貴重なことだ。また、ドライビングにおいてもディーンから得る事もきっと多いと思うのでドライバーの立場からも今年は非常に楽しみだ。
ラリーの方はニューカレドニア(NC)に到着してすぐにワークショップでテスト準備。明くる日からは事前テスト。翌日からレッキ、車検、、。いつも通りだが慌しいスケジュールをこなしてゆく。今年のNCは自分にとって2回目の参戦でステージはほとんど昨年と同じなので路面状況も大きく変わらない。当然、車両セッティングやタイヤデータも持っているので初っ端からプッシュする作戦。しかしシェイクダウン時にタイムが今ひとつ出なかったのとオーバーステア傾向が強いことが少し気がかりだった。
ラリーが始まるとやはりオーバーステアが強くその影響かタイムが今ひとつ伸びない。おまけにジャンクションでのオーバーシュート(交差点を曲がりきれなかった)等ドライビングミスもあり更にタイムロス、Leg1の1ループで3位という状況。今回ブッチギリで速いのはMRFチームのカツ(田口選手)だ、ラリージャパン優勝もしたことからも昨年後半から更に速さに磨きがかかっているようだ。もちろん自分の方もなんとかタイムアップを狙い2ループ目でセッティングやタイヤ変更を行いアタックを続ける。
しかしこういう時はなかなかタイムアップは難しいもの、全力で攻めるがタイムが出ない、、、。フラストレーションがたまっていく。
そして3ループ目にはチームメイトのディーンにも抜かれLeg1を4番手で終了。
いいところ無く終わってしまったLeg1だったが明日のステージは昨年ベストタイムを連取出来たステージ。気持ちを入れ替え明日のステージでの巻き返しにかける。

そして迎えたLeg2。昨晩雨が降ったようだがスタート時は晴れの状況でタイヤ選択が非常に微妙、、、。散々悩んだ結果、安全パイの弱ウエットセッティングではなくフルウエットセッティングで勝負にでることに、、、そしてLeg1本目、勝負どころの35.41kmのロングステージに挑んだ。しかし今回は本当に上手く行かない。スタートして数百メートルの右コーナーで少しインに入りすぎたところ運悪くそこに何か硬いもの(石?)が有ったようで右フロントを強打、アームを大きく曲げてしまいスロー走行を余儀なくされた。そしてのままだましだまし走行していたものの、今度は超ぬかるんだ路面の左ヘヤピンコーナーの立ち上がりでぬかるみに乗ってしまいすべってそのままコースアウト。車も気持ちも転落。ここで今回のラリーは終了となってしまった。『なんてことだ』このリタイヤは完全に自分のミス、、本当に悔しいし皆に申し訳なかった、、。
『ラリーは本当に難しい』(いつも車はへこんでも気持ちはそれほどへこまないが今回ばかりはかなりへこんだ、、、。)
ただ今回、良かったことはチームメイトのディーン、クリス組がこの難しいラリーを2位で無事ゴール!クスコチームとしてまずは結果を出す事ができた。
やっぱり2台体制でよかった、、、?
次戦はディーンの地元のオースラリア『ラリーオブキャンベラ』今回は散々な展開だったがキャンベラでは是非良いレポートが書けるようがんばりたいと思いますので応援よろしくおねがいします! 
自分にとって『ニューカレドニアが天国に一番近い島』となる日はまだ遠い??
それではまた次回。




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