モータースポーツ情報

スーパーGTレースレポート

2008スーパーGT 第9戦
FUJI GT300km RACE
(富士スピードウェイ 4.563km)


11月7日(金):公式練習
公式練習1回目
天候=曇り時々小雨/ウェット→ハーフウェット
気温=14℃~16℃ 路面温度=15℃~19℃
公式練習2回目
天候=曇り時々小雨/ウェット→ハーフウェット
気温=18℃~21℃ 路面温度=20℃~23℃

11月8日:公式予選
公式予選1回目
天候=小雨/ウェット
気温=11℃~112℃ 路面温度=13℃~13℃
公式練習2回目&スーパーラップ
天候=小雨/ウェット
気温=10℃~12℃ 路面温度=13℃~14℃

観衆:8日=2万6500人(主催者発表)

 

●今季3度目のポールポジションを奪取
 カルロが最高のドライビングを披露


日もすっかり短くなり、朝夕の冷え込みも一段と厳しくなった11月8~9日。GTシリーズの最終戦(第9戦)、FUJI GT 300kmレースが開催された。4月に鈴鹿で行われた開幕戦から好バトルを繰り広げてきたスーパーGTも、これがシリーズ最終戦。第4戦のセパンで見事なポールtoウィンを飾ったクスコDUNLOPスバルインプレッサは、その結果として多くのウェイトハンディを課せられながらも第6戦の鈴鹿1000kmではウェットコンディションの中、シーズン2度目のポールポジションをゲット。その後ウェイトハンディに苦しむレースが続いたが、前回のオートポリス戦では6位入賞、シーズン総決算となる最終戦に向け、好いリズムを取り戻すことになった。

迎えた最終戦。走り始めとなった金曜日は、ウェットからドライに変わる難しいコンディションで始まった。まだウェットコンディションだったセッション前半は、クスコDUNLOPスバルインプレッサの独演会。自らがマークしたトップタイムを再三更新する展開となった。セッション終盤になって、ライン上が乾き始めると、ウェイト的に有利なライバルがタイムアップ。結局はセッション8番手となり、完全ドライで推移した午後のセッションでも9番手に留まったものの、マシンのバランスは悪くなかった。前回からチームに加わった08年全日本F3チャンピオンのカルロ・ヴァン・ダム選手が、よりマシン習熟を進められるよう、先ずは山野選手がマシンの方向性を確認すると、その後はカルロ選手が精力的に周回を重ね、マシン習熟に努めた。
コクピットに納まった山野選手。
 
マシンの状況を確認するSTIの土岐エンジニア。 コクピットに納まったカルロ選手。
 
予報に反して土曜日は雨で明けた。午前10時10分から始まった1回目の公式予選は、GT300クラスの専有走行とGT500クラスの専有走行、そして両クラスの混走が、それぞれ20分間ずつで行われる。チームの作戦は、混走と違いコースが空いているGT300占有走行にカルロ選手に集中してタイムアタックをしてもらう。そして、コースは混雑するが路面状況が比較的良くなる、混走時間帯を山野選手が時間一杯走行し、路面状況を判断してもらい、クリアーラップ取りアタックをする方法を選択した。このチームの期待に応えてカルロ選手は着実にタイムアップ。2位に1秒以上の大差をつけるトップタイムで20分間の専有走行セッションを終えることになった。その後を引き継いで混走時間帯に走行した山野選手は、巧みにクリアラップをとり、カルロ選手のタイムを更新。次第にコンディションが良くなっていくなか、最後の最後で1台のポルシェにかわされたが、トータルしてクラス2位で、1回目のセッションを終えた。

午後から行われた2回目の公式予選とスーパーラップは、カルロ選手がドライブすることになった。これは、チームとしても山野選手としても、カルロ選手に多くのチャンスにチャレンジしてもらい、インプレッサをより速く走らせるツボを掴んでもらう作戦だった。カルロ選手は見事期待に応えることになる。1回目の予選で10番手タイムをマークしたマシンを最初に、スーパーラップのワンカーアタックが始まる。カルロ選手のアタックが始まる前のトップタイムはIS350の織戸学選手がマークした1分53秒250がベストだったが、これをターゲットタイムにアタックしたカルロ選手は、セクター1からハイペースで飛ばしていく。そして総てのセクターでベストタイムを更新。1周を走り終えて2番手に1.3秒もの大差を築いていた。ラストアタッカーとなったポルシェの影山選手の走りが注目されたが、各セクターで僅かに及ばず。カルロ選手は、初経験のスーパーラップで見事ポールポジションをゲット、チームに今シーズン3回目のポールポジションをもたらした。
走行後、タイヤのフィーリングなど情報を伝えていく。
今回はピットにレッドカーペットが敷かれた。
雨の中集まってくれたファンに、メカニックのアイデアでテントを用意した。
 
ピットウォークでも、ファンに方に快適に楽しんでいただくために雨避け用のテントを用意した。 いつものようにピットウォークの時間は大変な賑わいで、スタッフ総出だ。
 
決勝レースはドライコンディションが予想されており、予選ほどには楽な展開とはならないだろうが、金曜日の練習走行でも、ロングラップでは好タイムを確認されている。タイヤマネージメントに務めながら先ずは完走すること。そうすれば上位入賞も見えてくるはず。有終の美を飾ることが出来るか、大いに期待したい。


●スタッフボイス:松田久マネージングディレクター
「富士の合同テストでウェット(コンディション)のセッションがあって、そこで前後のデフの設定などセットの方向性が見えてきていました。だから午前中のセッションから、好いポジションをキープできました。浅ミゾタイヤを使用できたのも大きかったですね。でも、カルロは速かった。スーパーラップではウォームアップから、驚くほど速いペースで走っていましたね。好い経験になったと思うし、良い仕事をしてくれました。それだけじゃなく頭が良いっていうのか、センスがありますよね。セクター1を抑えて走るなど、ペース配分も見事でしたね。決勝はカルロでスタートする予定です。後半よりは前半の方が、彼のアドバンテージ(=速さ)が活かせそうなことと、後半になるとやはり、タイヤマネージメントなど山野さんの巧さが大きなアドバンテージになると思いますからね。明日はドライコンディションになるみたいですが、雨が降って欲しい、というのが正直なところ。でも、いずれにしても好いレースをして、1年を締め括りたいですね」
小雨も残っていたが、キッズウォークは今回も大盛況。
ポールシッターだけで行われた記者会見。

●ドライバーボイス:山野哲也選手
「1シーズンで3回のポールポジションというのは、なかなかないことですよね。しかもドライでも、ウェットでも(ポールを)獲ってるし、さらに3回ともドライバーが違うなんてすごいでしょう。決勝レースはドライになりそうで、そうなるとライバルも速くなってくるでしょうし、決して楽なレースではないと思います。でも金曜日から、コンスタントなラップタイムが良いことは確認できているので、タイヤマネージメントをしっかりしていけば、上位でフィニッシュできると思います」

●ドライバーボイス:カルロ・ヴァン・ダム選手
「最高の気分デス。チームに参加して2回目のGTレースでポールポジションだからね。ボクを信頼して、アタックを任せてくれたチームに感謝したいです。クルマも、タイヤもグッド。難しいコンディションだったのに、ドライバーも良かったと思いマスヨ(笑)。この前のレースでは事前にほとんど走っていなかったので、クルマにも充分なれていなかった。今回はチームがボクに、より多くの走る機会を与えてくれて、随分走り込むことができたから、決勝も自信がアリマス」



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