クスコ・ワールドラリーレースレポート
2011.11.07
チャイナラリー龍遊で
サトリアネオのカラムジット・シンが二輪駆動部門タイトル獲得
2011年FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第6戦「チャイナラリー龍遊」が11月4-6日、中国浙江省龍遊周辺で開催された。今季のAPRC最終戦となるこのイベントに、キャロッセからは、ペルタミナクスコレーシングのリファット・サンガー/スコット・ベックウィズ組(三菱ランサーエボリューションX)が参戦、そしてチームメイトの炭山裕矢/加勢直毅組(同)は、アジアカップのタイトル防衛に挑む。キャロッセが製作、今季からシリーズに投入しているプロトンサトリアネオのグループN車両を擁するプロトンクスコラリーチームからは、初代ジュニアカップタイトルを獲得した番場彬/保井隆宏組が参戦。元APRCチャンピオンドライバーであるカラムジット・シン(マレーシア)/ヴィヴェック・ポンサムイ(インド)組も同じマシンを駆り、両者が2WD部門タイトルを争う。
昨年に引き続きこのチャイナラリーでは路面がグラベルと舗装のミックスとなったが、今年は舗装の割合が6割近くにまで増えた。ラリーは11月4日のセレモニアルスタートで開幕した後、スーパーSSを1本走行。翌5,6日には、それぞれ3本のステージを2ループする、計13SS、総ステージ走行距離231.40kmが設定された。
龍遊で使用される舗装はコンクリート質で滑りやすいが、ラリーウィークは雨にも見舞われており、競技中もレグ1は朝まで降り続いた雨が路面に残り、セッティングはもちろんタイヤ選択も難しい状況となった。今季ここまで、一度もパンクに見舞われていなかったサンガーだったが、最初のSS1でラインを外した際にフロントタイヤがカットされてパンク。タイヤ交換で4分以上ものタイムロスを喫してしまった。さらに午後にも2度目のパンクの憂き目に遭うなど我慢のラリーを走り耐え、初日APRC5位に食い込んだ。一方の炭山は、相性のいいチャイナで好走。APRC4位、アジアカップ2位で初日を折り返した。
しかしその炭山もレグ2に入るとトラブルに見舞われる。SS8フィニッシュ手前でターボトラブルが発生。サービス前に残る37kmのステージをそのまま走行しなくてはならず、6分近くを失ってしまう。クスコレーシングのサービスでは、チームメカニックが炭山車のターボ交換を敢行。さらにこのサービスではサンガー車のブレーキローター、番場車のロワアームを交換するなど、メカニック陣の大活躍により全車完全な状態でサービスを送り出した。最終的に、サンガーが順位を4位まで挽回。サンガーは選手権争いでも、マクレー、アトキンソンにつづく3位に入った。炭山も総合5位で続き、アジアカップでは2位でフィニッシュ。アジアカップのタイトル連覇は叶わなかったが、ポイントランキングで2位に食い込んだ。
一方、二輪駆動部門では番場がシンを35秒先行してレグ1を首位で終える大健闘。ジュニアカップに続き二輪駆動部門のタイトルも視野に入ってきたが、レグ2に入ると最初のSSでブレーキトラブルが発生。リエゾンで修復に挑んだ番場だったが、この作業でタイムコントロールへの到着が15分遅れたために2分半のペナルティを受ける。これで部門初優勝の夢はお預けとなった番場だったが、今季投入したばかりのサトリアネオで一度もリタイアすることなく走行経験を積み続け、初代ジュニアカップ王者を獲得するなど、実り多きシーズンとなった。優勝はシン、この勝利によって自身の二輪駆動部門チャンピオンを決め、キャロッセ製サトリアネオグループNにタイトルをもたらした。そして、二輪駆動部門のコ・ドライバーチャンピオンは、番場のパートナーである保井隆宏が獲得し、この部門の3つのタイトル全てをプロトンクスコラリーチームが獲得した。
このチャイナラリーをもちまして、今シーズンのクスコレーシングのラリー参戦予定を全て終了しました。1年間応援ありがとうございました。
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