クスコ・ワールドラリーレースレポート
2011.05.16
APRCクイーンズランド戦、番場がジュニアカップ連勝、サンガーもパシフィックカップ2位を獲得
2011年FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第2戦「ラリー・クイーンズランド」(パシフィックカップ開幕戦、ジュニアカップ第2戦併催)が5月13-15日、オーストラリアのクイーンズランド州で開催された。このラリーには、ペルタミナクスコレーシングからリファット・サンガー選手(インドネシア)/スコット・ベックウィズ選手(オーストラリア)組が三菱ランサーエボリューションXでAPRC、パシフィックカップにエントリー。またプロトンクスコラリーチームからは、番場彬選手/保井隆宏選手組が、キャロッセが輸入・販売を行うマレーシア・プロトン製のサトリアネオ(グループN仕様)でAPRC及びジュニアカップに挑戦した。さらに今回は、マレーシアの強豪ドライバー、カラムジット・シン選手/ヴィヴェック・ポンサムイ選手(インド)が、クスコ製サトリアネオをレンタルしての参戦を決めた。シンは、過去にAPRCタイトルを3回獲得しているほか、FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)の初代チャンピオンでもあるベテラン。世界を代表する強豪選手と同じマシンを使っての参戦は、若手の番場にとって貴重な経験を積むまたとない機会となった。
5月13日にセレモニアルスタートが行われた後、2.26kmのスーパーSSを2回走行。ここで番場選手は、シン選手を2秒上回るタイムをマーク。しかし若手の躍進に刺激を受けたか、14日に本格的な競技ステージが始まると、シン選手が本領を発揮。徐々にライバル達との差を広げ、同じ2輪駆動ながら排気量の勝るフォードフィエスタに40秒ものマージンを築く。さらには2リッター4WDターボ勢に食い込む好走を見せトップで一日目を終えた。
番場選手は初めてのオーストラリアのステージを確実にこなし、無事1日目を走りきる。
2日目に入ってもシン選手のスピードは変わらず、圧倒的な強さを見せつけ文句なしのクラス優勝を獲得。総合でも9位に食い込んだ。オーストラリアのステージに順応してきた番場選手はシン選手を上回るタイムもマーク。日本では経験することのない複合クレストなどの対応に苦戦した番場選手だが、それでもトラブルなく堅実なパフォーマンスを披露。ジュニアカップでの連勝を果たしたほか、2輪駆動部門ではシンに次ぐ2位に入る健闘を見せた。マレーシアでのデビュー戦ですでに安定したパフォーマンスを披露していたクスコ・サトリアネオグループNは、まったく性格の異なるクイーンズランドのステージでも、そのポテンシャルの高さを証明した。さらにサンガー選手も、デイ2の後半から調子を上げて、4番手タイムを連発。総合順位を5位に上げたほか、パシフィックカップでは2位でのフィニッシュを迎えた。
APRCの次戦、第3戦「ラリー・ニューカレドニア」は、6月17-19日に開催。番場選手/保井選手組は、次回、ジュニアカップ第3戦が懸かるラリー・オブ・ワンガレイ(ニュージーランド、7月15-17日)に出場する。
番場彬選手
「複合クレストのような立体的な感覚や、5速全開で1kmも2kmも走る速度域など、日本では経験できないような路面にかなり戸惑いま した。ペースノートの表現が少し違うだけで走行に大きく影響するので、ペースノートの精度の重要性を痛感しました。またシンのような速いドライバーとほぼ 同じマシンで比較することができたので、今の自分の位置を見直すいい機会にもなり、これからの課題が見つかりました。次戦でのニュージーランドまで時間が 空くので、しっかり振り返ってこの経験を活かしていきたいと思います」
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