モータースポーツ情報

スーパーGTレースレポート

Round 4 SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA
Rd.4/予選
●苦手?のセパンで確実な進化を証明
 スーパーラップへあと一歩届かず、11番グリッドをゲット

速くもシリーズ中盤戦を迎えた07年スーパーGT。シリーズ第4戦は、梅雨入りした日本を遠く離れて灼熱のマレーシアに遠征するセパン・ラウンドだ。クスコDUNLOPスバルインプレッサにとってはAWDにコンバートされて以降、初のセパン、初の海外遠征。

マシンや機材は一足早く、6月上旬には船積みされてマレーシアに上陸していたが、チームスタッフは6月20日の水曜日にマレーシアに到着。翌21日には梱包を解いてピットを設営し、マシンの準備も完了した。そのマシンだが、今回はセパンに向け、特に猛暑対策が施された。具体的にはフロントブレーキにクーリングエアを導くダクトと、ドライバーへの熱対策。またリアのアップスイーパー(ディフューザー)も、これまでのアルミ製からカーボン製に変更するなど、各所に手が加えられた。

走り始めとなった22日(金曜日)のテストデー(公式練習)から、大きなトラブルもなく、クスコDUNLOPスバルインプレッサは順調に走行を続けた。まるでレーシングカーベースのようなライバルも多く、またレース直前にコースが改修されたこともあって、全般的にタイムは向上する中、1回目のセッションでは2分10秒の壁に一歩届かなかったが、2回目には8秒915まで短縮。後輪駆動時代のインプレッサのベストタイムだった2分9秒738を大きく更新した。

サーキット
サーキットはまるで不夜城のごとく光に包まれる

金曜日は雲が拡がり、蒸し暑かったものの路面温度は意外に上昇しなかったが、公式予選日となった23日(土曜日)は朝から青空が拡がり、セパンらしいコンディションとなった。午前11時から行われた1回目のセッションでは、いつものように山野哲也選手がアタックを担当した。ファーストアタックで2分07秒916と前日のタイムを約1秒更新。この時点で2番手につけた。その後ピットに戻った山野選手は、2セット目のフレッシュタイヤを装着、GT300の専有走行が残り8分となったところでセカンドアタックのためにピットを出ていった。だが、2コーナーを過ぎたところで突然、パワーステアリングが効かなくなるトラブルに見舞われてしまった。
それでもコースアウトすることなく、山野選手は何とかピットまで戻り、青木孝行選手に交替する。このセッションで2人ともに予選通過基準タイムをクリアーしていなくては、例えトップタイムをマークしても午後のスーパーラップには進出できないから、まずは青木選手のアタックを優先させた格好だ。替わった青木選手は、山野選手が最初のアタックで使用したユーズドタイヤに履き替え、ピットアウト。あっさりと2分08秒台をマークしてピットに戻ってきた。

この時点ではポジションは12番手。すでにGT500との混走時間帯に入っており、タイムアップはきびしいところだった。山野選手は1周だけ走った2セット目のタイヤに再度交換、一縷の望みをかけてタイムアタックにピットを後にした。その山野選手の願いが通じたか、セッションも残り5分となった時点で何とかクリアーラップを取ることができ、2分07秒710とベストタイムを更新、10番手に進出する。さらにタイムアップを狙った山野選手だったが、S字コーナーの1個目で、GT500クラスのマシンに鼻先を引っかけられてコースアウト。さらにグラベルでストップしている間にタイムアップしたマシンがあり、11番手で1回目のセッションを終えることになり、念願のスーパーラップ進出は叶わなかった。

午後に行われた2回目のセッションでは青木選手がドライブ。決勝に向けたセッティングを追求、まずまずの手応えを得て、本日の走行を終えることになった。

レース風景


●スタッフボイス:荻久保寛テクニカルディレクター

「スーパーラップに進めなかったのは残念でしたが、トップとのタイム差も1秒ほどに縮まってきて、随分好い手応えを感じることができました。決勝に向けても、まずまずのセットを見つけることができました。パワーステアリングのトラブルは、どうやら電気系に原因があるようで、明日に向け対策します。」

●ドライバーズボイス:山野哲也選手

「クルマは、思っていたよりも状態は良かった。よく曲がるようになったしね。バランス的には、アンダーが少し残っているけど、これは気になるほどじゃないです。もともと、ここは(インプレッサにとって)得意なコースじゃない。でも、トップから1秒差のところまで来たんだから、先ずは及第点。レースを想定したロングラップも悪くないから、決勝は好いペースで走れると思います。ノートラブル・ノーミスで走って、できるだけ上位でゴールしたいですね。」

●ドライバーズボイス:青木孝行選手

「今日の午前中は1周しただけですが、手応えはありましたね。昨日から、余りセットを変えていないのにタイムアップしたのは、今日の(路面温度が上昇した)コンディションに、ボク達が選んだタイヤがマッチしていたんでしょうね。舗装し直したコースは、グリップは高まっていますが、ブレーキングポイントでは波打っていて、ちょっと大変でした。」


ダクト
ドライバーの熱さ対策で、室内にはダクトが這い回る

クーリングエアのダクト
オートポリス用のフューエルダクトを利用して、クーリングエアのダクトが設けられた

エアスクープ
ボンネットのエアスクープにも穴が開けられた

ディフューザー
今回からカーボン製に変更されたディフューザー

Fブレーキ冷却用のダクトとエアスクープ
今回、新たに設けられたFブレーキ冷却用のダクトとエアスクープ


走行中!

メカニックは夜遅くまでハードワーク
金曜日からメカニックは夜遅くまでハードワークを強いられた

タイヤ交換

山野選手と山中エンジニア
山野選手も夜遅くまで山中エンジニアと入念なミーティング続く

毎晩のようにスコール
日が暮れると毎晩のようにスコールに見舞われた

荻久保テクニカルマネージャー
スケジュールの合間を縫って、次期モデルを思案中???の荻久保テクニカルマネージャーは休む暇もない

出張車検
出張車検も厳格に行われる

車検合格の証明ステッカー
車検合格の証明ステッカーが貼られる

マレー風汁そばラクサ。米の麺にスパイスの効いたココナッツ風味
これがスタッフの朝ご飯、マレー風汁そばラクサ。米の麺にスパイスの効いたココナッツ風味


ピットウォーク
サーキットレディ

これから着替え
これから着替えま~す!

これから笑顔で頑張りま~す!!
頑張りま~す

ピットウォークは大盛況
セパンでもピットウォークは大盛況


   



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