モータースポーツ情報

スーパーGTレースレポート

 2008スーパーGT 第7戦
 MOTEGI GT 300km RACE
 (Twin Ring Motegi 4.8013km)


 9月12日:練習走行
 9月13日:公式予選

 QF1
 天候=晴れ/ドライ
 気温=28℃→31℃ 路面温度=37℃→42℃
 QF2
 天候=雨/ヘビーウェット→ウェット
 気温=29℃→27℃ 路面温度=39℃→36℃

 観衆:23日=14,000人(主催者発表)
●厳し過ぎるほどのウェイトハンディを跳ね返し
 山野選手と佐々木選手が力を合わせて4番手をゲット


シリーズも終盤を迎えたSUPER GT。第7戦となる今回のもてぎラウンド以降は全ラウンドでのポイントが有効となるため、ランキング上位を狙うためには、取りこぼしは禁物。必然的にタフな戦いが予想される。ドライバー部門、チーム部門ともに、逆転チャンピオンを狙うためには、まずはここ、もてぎで上位に食い込みたいところだ。だが、我々の主戦マシン、トランスアクスル式シンメトリカルAWDを最大の武器とするクスコDUNLOPスバル・インプレッサは、セパンで優勝して、そのアドバンテージを証明して以来、通常のウェイトハンディに加えて「特別性能調整」の名目で、更に大きなウェイトハンディを背負っているため、厳しい戦いを余儀なくされてきた。
コクピット内にマシン用、ドライバー用に張り巡らした冷却用ダクト。 レースのたびに進化を続けるインプレッサ。ボンネットの下は空気の流れも整然とコントロールされ、より冷却効率がアップしている。 練習走行が終わるとマシンメンテナンスの作業開始。すでにルーティンワークと化している。

それでも、チームが一丸となってマシンのポテンシャルを引き上げるために奮闘。今回は、特にサスペンション周りに重点を置いて改良を加えている。それが、実走行でどう反映されるのか、スタッフ自身も大いに注目しながらの走行始め、金曜日の練習走行を迎えた。
その練習走行、午前9時からの1回目は晴れ。前日の雨の影響で、最初はハーフウェットだった路面は、次第に完全ドライへと変わっていく、そんなコンディションだった。ここのセッションは、二度も赤旗で中断され、またコース上にオイルが撒かれるなど、コンディション的にはいまひとつだったが、午後2時10分から行われた2回目のセッションでは精力的に走りこみ、セットアップも大きく進めることができた。結果はクラス5番手。タイム的にも、まずは納得できるところまで詰めることができ、チームも一安心、となる。
各マシンは、朝の車検に備えてピット前に勢揃い。 予選スタート目前にしてイメージトレーニングをする山野選手。 公式練習日、予選日とピットシュミレーションは欠かせない。

土曜日の公式予選は今回、新しいスタイルで行われた。実は昨年のもてぎラウンドでも試験的に採用されていたノックダウン式が採り入れられたのだ。GT300クラスでいうなら最初の15分間は全車が走行して上位20台を選抜し、21位以下はこの時点でグリッドが決定する。これがセッション1。7分間のインターバルGT500クラスのセッション1があるから実際は7分足す15分でインターバルは22分間を挟んで10分間のセッション2が行われ、ここで20台から10台が振り落とされることになる。そして同じくインターバルを置いて実施される10分間のセッション3でトップ10グリッドが決定する。これがノックダウン式のあらましだが、今回はこれに、1人のドライバーがタイムアタックできるのは2セッションまで、との条件が追加されている。つまり、セッション3まで進むチームでは、2人のドライバーのどちらもがタイムアタックすることが必要となってくるのだ。もちろんクスコチームは、2人の速いドライバーがコンビを組んでいるから、こんな条件は、かえって好都合。使用できるタイヤは1セットのみ、との条件も追加されていたが、ダンロップのハードタイヤを選択し、セッション1では山野哲也選手がタイヤに優しく走り、セッション2では佐々木孝太選手が、やはり優しい走りでタイヤを温存。最終のセッション3で、残されたタイヤのポテンシャルをきっちり使い切る作戦を執ったが、これがピタリはまった格好。ウェイトハンディを跳ね返す勢いで、見事4番手グリッドをゲットした。
走行終了後、エンジンを内視鏡でチェックする土岐エンジニア。 ピットウォークでの一こま。クスコのドライバーは子供にも大人気。 翌日の決勝レースを控えて、土曜夜の作業は深夜にまで及んだ。

今回、サスペンションが大きく進化していたが、その目玉の一つがスタビライザー。コンベンショナルなスタイルだがアジャスタブルに移行していた。

●スタッフボイス:松田久マネージングディレクター


「3回のセッションを1セットのタイヤで走りきるノックダウン方式の予選で、2人のドライバーが完璧な仕事をしてくれました。山野選手のタイヤに優しい走りも絶妙なら、佐々木選手の、ここ一発の速さも流石でしたね。今回は、主にサスペンションを改良してきました。それに、厳しいウェイトハンディを背負いながらのセットアップで、少し出口が見えてきた感じです。それにしても、佐々木選手のタイムは想定していた以上でしたね」


●ドライバーズボイス:山野哲也選手

「とてもいい一日になったね。ウェイトは鈴鹿と余り変わってなかったけど、足回りが改良され、まるで路面に吸いつくような感じで、ドライバーが安心して攻めることができた。僕もセッション1ではタイヤを傷めないように気をつけて走ったけど、セッション3は想定以上。孝太が良く頑張ってくれた。本当に、いい一日になったよ」


●ドライバーズボイス:佐々木孝太選手

「クルマが、すごく進歩していた。ハード目のタイヤを選んだのも大正解。セッション2はタイヤを温存して、セッション3では目一杯攻める作戦も良かった。でも最後のアタックは、正直、厳しかった。チョット飛び出して、慌てたけど、そこで(攻めるのを)止めたら、それまでの努力が無駄になるから、最後まで攻めて。好いタイムが出せて良かったです」



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