2008.08.27
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| 2008スーパーGT 第6戦 37TH INTERNATIONAL POKkA 1000km (鈴鹿サーキット 5.807km) ●練習走行&公式予選 8月23日 公式予選 QF1=09:50~10:50 天候=雨/ヘビーウェット→ウェット 気温=22→21℃ 路面温度=24→24℃ 観客動員:23日=17,000人(主催者発表) ○スーパーラップ、QF2は天候不良のためキャンセル |
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| ●水を得たAWD+クスコLSD、ヘビーウェットの予選で2度目のポールをゲット! ウェイトハンディが厳しくドライでは苦戦予想も、恵みの雨に助けられる。 セパンの優勝で、過大なウェイトハンディに苦戦。優勝によるウェイトハンディに加えて、性能調整による最低重量の増加。結果的に100kg以上も重くなってしまい、前回の菅生では、予選13番手まで後退してしまった。そんな菅生から1ヶ月のインターバルをおいて、スーパーGTは、開幕戦以来となる鈴鹿に戻ってきた。この開幕戦では、予選8番手から決勝でポジションアップ、決勝でも6位入賞を果たして、08年シーズンに、まずまずの滑り出しを切った。この時はウェイトハンディもなかったから、シーズンへの前途も洋々としていた。 |
![]() ピットでは山野選手と佐々木選手、2人のヘルメットが並んで“乾燥中”。 |
![]() トランク内に増設された3つ目のオイルクーラ?当初はダクトも備わっていたが、テストの結果、ダクトは取り外された。 |
![]() 室内にフレッシュエアを導入するダクトも新設された。 |
| その後、第2戦の岡山で3位表彰台、セパンでは悲願の優勝。ポイントランキングでもドライバー部門でトップ、チーム部門でも2番手にまで進出した。しかし一気にウェイトハンディを増やしてしまい、その結果、前回の菅生で苦戦強いられてしまった。今回も、ウェイト的には厳しいままだが、その反面でレース距離が1000kmと、他のシリーズ戦に比べて2~3倍強と長くなっており、その辺りに活路を見出すべくチームは菅生戦の終了後にもてぎで行われた合同テストにも参加。今回の1000kmに照準を合わせてマシンのオーバーホールと特別装備の取付まで、ハードワークを繰り返してきた。 |
![]() ボンネットのルーバーは今回1枚に変更 され、より開口部が拡がった。 |
こうして迎えた鈴鹿1000kmは、金曜日の公式練習から始まった。ドライコンディションではウェイトハンディの厳しさばかりが際立ってしまう。やはり重さがボディブローのように効いているようだ。いろいろと新しいセットをトライしているのだが、完璧にセットアップするには至らなかった。それでも、ポジティブに考えるなら、まだまだ(タイムアップに向けての)幾つもの“引き出し”があり、セットを煮詰めればライバルに近いところまでは辿り着けるはずだ。なお、薄暮時から夕闇が深くなる頃、時刻にして午後6時過ぎからはライトオンでの走行となる鈴鹿1000kmならではのナイトランに備え、金曜日に30分間のナイトセッションも実施された。 公式予選の土曜日は、降りしきる雨とレインコンディションで開けた。公式予選が始まるころになって、少し雨足は弱まってきたものの、まだまだヘビーウェットのまま、公式予選1回目のセッションが始まった。最初の20分間、GT300クラスの専有走行では、先ずは佐々木孝太選手がアタックに出ていった。この時、コースはまだヘビーウェット、佐々木選手はミゾの深いウェットタイヤでアタックし、1分23秒台でトップに立った。その後、これを上回るタイムをマークしたドライバーが現れ、佐々木選手は2番手に後退。再度のアタックで1分23秒271まで詰めたが、トップタイムには一歩及ばない。結局、2番手で専有走行セッションは終了した。その後、20分間のGT500クラスの専有走行を挟んで、1時間のセッションの、ラスト20分間は両クラスの混走となった。 |
![]() ナイトセッションのある鈴鹿1000kmだけに、補助ランプが増設された。 |
| 通常、混走の時間帯では、GT500クラスとGT300クラスのマシンが入り乱れてコース上が混雑。クリアラップが簡単には取れず、専有走行時間帯のタイムを更新することは希。ただし今回は、雨足が弱まりヘビーウェットからコンディションが良くなっていったから、タイムアップの可能性が大きくなった。レインタイヤでピットアウトしていった山野哲也選手も、セクターベストを示す赤マークを連発しながらコースを周回して1分22秒432まで短縮。佐々木選手のタイムはもちろん、トップタイムをも更新。逆転トップに立ってピットに戻ってきた。チームではタイヤを、ウェットに比べて溝が浅いインターミディエイトに交換。ドライバーも佐々木選手に交替してピットアウトさせた。佐々木選手はただし、闇雲にアタックするリスクは避け、ライバルのタイムをチェックするピットと無線交信しながら周回した。ライバルが赤マークを示したところで再度アタックに出る作戦だった。 だが結局ライバルは、1分23秒671の自己ベストを更新することなくセッション終了。混雑を避けながら周回していた佐々木選手は、山野選手と同じ1分22秒台に入れて自己ベストを更新。2番手のマシンが1分23秒台に留まる中、2人揃って1分22秒台をマーク。トランスアクスル付きのシンメトリカルAWD+クスコLSDの威力を見せつけて、トップでスーパーラップ進出を果たした。 午後になって、2回目の予選セッションが近づくにつれて再び雨足が強くなる。通常なら、GT300クラス、GT500クラス、それぞれが20分ずつの専有走行を終えた後、GT300クラスからスーパーラップ(クラストップ10台によるワンカーアタック)が行われることになるのだが、コース上では至る所に“川が流れる”状態となっており、セッションはなかなか開始されないままだった。結局、午後の予選はスーパーラップも含めて総てキャンセルとなり、決勝グリッドは1回目のセッションで決定。セパン以来、今シーズン2度目となるポールが決定した。 |
![]() ナイトセッションに備えてGHQの準備も整った。 |
![]() ナイトセッションでもピットインのトレーニングは大事なテーマ。 |
![]() 大雨の中、熱心なファンは公開車検でピットに集まってくる。 |
●スタッフボイス:松田久マネージングディレクター 「本当に、恵みの雨になりました。依然として“重さ”は厳しいですよ。今回は、新しいセットでサーキットに持ち込んだんですが、それが間違った方向を向いていて、リセットにも手間取ってしまいました。本来なら今日のようなコンディションでは、ライバルに圧倒的なタイム差を付けたいところでしたが、ライバルのパッケージも良かったようで、意外に苦戦したことも、頭が痛いですね。菅生のレースからもてぎのテスト、そして今回のレースまで、スタッフはハードワークの連続でしたが、まだもう少しハードな日々が続きそうです。明日の決勝は、ドライになるとの予想ですが、それでも入賞を目指したい。1ポイントでも多く稼ぎたいとは思っていますが、現実は、そう甘くないでしょうね。それでも、絶対に完走したいし、完走すれば、それなりの結果になるとも思っているんですが・・・」 ●ドライバーボイス:山野哲也選手 「ポールポジションを獲ることが出来て、嬉しいです。金メダル獲得!って感じですね。今回は新しいセットで持ち込んだんですが、それが上手く行かなくて、昨日は苦労しました。でも今日は、ヘビーウェットのコンディションになって、状況の悪いときこそAWDが威力を発揮するので、こういうチャンスをモノしたいと思っていました。でも、意外に差が付かなくて、今日(の予選で)は必死でしたよ。明日は、ドライレースとなりそうで、性能調整のウエイトなどが増えているから辛いレースになりそうですが、ノートラブル&ノーミスで、完走したいですね」 ●ドライバーボイス:佐々木孝太選手 「昨日はドライコンディションの中で、増えたウエイトのためにいろいろやってきましたが、時間も足りなくて、まだ見えないところもありました。だから今日は、天気が味方してくれたかな。明日は、雨でも楽なレースはできないと覚悟していましたが、どうやらドライで厳しいレースになると思います。でも、チーム全員、全開でがんばります」 |














