クスコ・ワールドラリーレースレポート
スコールと不運の末にリタイアも内容充実のインドネシア戦
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| 2009年FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第6戦及びアジアカップ第3戦「ラリー・インドネシア」が10月3-4日に開催された。今季はアジアカップに専念して挑戦しているCUSCO RACINGは、シリーズの前戦・マレーシアラウンドをスキップ(アジアカップは全4戦中3戦をノミネート)。今季からスイッチした三菱ランサーエボリューションXでの緒戦となった北海道ラウンドでの教訓を踏まえ、このインドネシアまでにエンジン、足回り、ディファレンシャル面を中心にマシンをさらに熟成させ、万全の体制で挑んだ。 | |
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| 今年のラリー・インドネシアも、本拠地となるのは東スラワジ島の首都・マカサール。ラリースタート前直前には、国内のスマトラ島で大地震が発生したが、ラリー自体には影響はなく、10月2日夜に行われたセレモニアルスタートでイベントは幕を開けた。デイ1には4本のステージを2回ループ、デイ2には3本を同様に2回ループする設定。コンディションはドライで、日中の気温は40度にまで達した。ラリー・インドネシアでは、ダストの影響を考慮してスタート間隔は3分。しかし、熱帯気候特有のスコールが降ると、ダストが一転マッドとなり、この上なくスリッパリーになる。そしてこの局地的な豪雨に、柳澤が餌食となった。 |
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| 柳澤は、午前のループで3位につけ、午後に入り2回目のループを迎える。デイ1に設定された4本のステージのうち、3本目はイベント最長の24km。このロングステージ・2回目の走行を柳澤がスタートする頃にも、コンディションはまだドライだった。しかし残り10km辺りという地点で突然の豪雨。路面は突如マディに激変した。「雪の上をグラベルタイヤで走っているような感覚」と柳澤が評したほどコントロールのきかない状態。この状況ではマシンを前進させることさえもままならず、時速5km程度ほどの低速走行でもなお、コースアウトを喫する事態となった。しかも、ストップした頃には雨は止んだというから間が悪い。さらに不運が重なり、コースに戻る際、切り返しのためにシフトをリバースに入れた時にクラッチが離れ、矢継ぎ早にミッションが破損。ここで柳澤はデイ1の走行をあきらめた。一方、初めてのインドネシアに挑んだ炭山だったが、SS2でイン側にあった石にヒットしてタイロッドを曲げ、そのまま走行したSS3でついに破損。同じくデイ1撤退となった。 |
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デイ1で2台が撤退となったチームだったが、いずれもマシンの状態がよかったためデイ2は問題なく再スタート。この逆境を絶好のテスト環境と捉えて、チームは熟成途中のマシンで様々なトライアルを行った。両ドライバーで違うタイヤカットを施しタイム比較を行うなど、転んでもタダでは起きない貪欲な精神でマシンをセッティング。この日最初のSSでは柳澤がサードベスト、最終SS14では炭山が初挑戦のインドネシアのステージでセカンドベストタイムをマークするなど好素材も残した。またデイ2だけの順位では3位に入った柳澤は、アジアカップでボーナスポイント1も獲得した。 なお、今季のAPRCは、このイベントで総合優勝を収めたコディ・クロッカーが、最終戦を前に4連続タイトルを確定させている。一方のアジアカップは、最終戦の中国ラウンドが決戦となり、柳澤は選手権3位獲得の可能性を残している。 CUSCO RACINGはこの後、11月14-15日に開催されるAPRC・アジアカップ最終戦、「チャイナ・ラリー」で、チームにとっても今季最後のイベント参戦を迎える。 |
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柳澤宏至 「北海道の時に比べマシンがかなり良くなっていて、フィーリングがとてもよくなってきたので、手応えを感じてきました。北海道では結果としては3位に入りましたが、タイム差を見れば納得のいく内容ではなかった。それが、上位と争えるレベルにまで迫ってきました。それだけ、マシンが煮詰まってきたということ。結果は残せませんでしたが、全体的な感じとしてはいい傾向にあります。チャイナは道が狭くて速度域も低いので、大柄のランサーにとっては不利な環境ではありますが、これもラリーでの挑戦の一つ。応用の引き出しを広げていけるよう、しっかり対応していきます」 炭山裕矢 「初めてのインドネシアは、暑くてタフではあったことは確かですが、チームもクールスーツを準備するなど対策してくれたので、体力を維持することはできました。ラリーでは、数字的な結果は残せませんでしたが、マシンはセッティングが煮詰まってきて、ドライバーとしては思うようにマシンが動かせる手応えを感じたので、内容は悪くなかったと思います。去年のチャイナは絶対完走の使命は果たせましたが、タイム的には消化不良。今年は、自分が納得できるペースを維持しての完走で、結果を残すことを目指します」 |
| Rally Hokkaido Final Classification (APRC) |
| 1.Cody Crocker | Subaru Impreza WRX STI | 3:17:7.5 |
| 2.Katsuhiko Taguchi | Mitsubishi Evolution IX | + 1:29.0 |
| 3.Emma Gilmour | Subaru Impreza WRX | +10: 1.9 |
| 4.Subhan Aksa | Mitsubishi Evolution IX | +11:35.0 |
| 5.Sadikin Aksa | Mitsubishi Evolution X | +21:11.5 |
| 6.Rifat Sungkar | Mitsubishi Evolution VIII | +60:17.1 |
| |FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権第6戦、アジアカップ第3戦:「ラリー・インドネシア」| |






























