モータースポーツ情報

クスコ・ワールドラリーレースレポート

 皆さんこんにちは。キャロッセの柳澤です。
前戦のニューカレドニアから帰国して約3週間間。なんだかあっと言う間に第二戦のラリーオブワンガレー(ニュージーランド)の出発となった。まあ3週間といっても前戦のニューカレドニアから帰ってきたのは4月16日。月末からはゴールデンウイークに突入して5月6日に出発だからあっと言う間なのは仕方ないか、、、。それに、実際会社で仕事したのは10日くらいだしね、、。会社のみんなには自分がいない方が社内が上手くいってますよ、、とありがたい言葉をかけられて安心してニュージーランドに向けて出発。
 しかし出発当日は5月6日のGW最終日。案の定新幹線は超スーパー帰省ラッシュ!そんな中、大きなトランク、ヘルメットバック、手持ちカバンを持っての乗車とあって、群馬の出発時から本当に参った、、。まあ、その分空港はガラガラで飛行機も比較的空いたから良かったけどね。
 そんなこんなで無事NZ到着。NZは2004年に初めて海外ラリーにチャレンジした国で自分にとって非常に印象深い。ラリーコースに関しても他の国とは違い、キャンバーの付いた超高速のスムーズグラベル。景色も良いし走っていて最高に気持ちが良いラリーだ。
 しかし、走って気持ち良いのとタイムが出るというのは必ずしもイコールでは無く、どちらかというとタイムを出すのは難しい特殊な部類のコースといった部分が強い。
 今考えると、初めてNZのコースを走った時に全くまともに走れず自信を無くしたのも無理は無い気がする。
今回のラリーの舞台はその初めて走った、WRCのラリーニュージーランドで使用したワンガレーを中心としたコース。いつものAPRCで走っているロトルアよりもよりハイスピードでスムーズなコース。それに初めて参戦した04年のRALLY-NZでGr-Nで優勝したコディークロッカー選手の直後で走るというのもなんだか変な気分?そして自分にとっても非常に楽しみだ。
 ラリー準備の方は事前テスト、レッキ、シェイクダウンそして車両メンテ、車検を含めて全て順調。今回のラリーでは必ずポデュームフィニッシュ、そして優勝を目指して金曜の夕方、セレモニアルスタートを切った。
 そして、翌日の土曜日からは実質的なラリーが始まりAM8時にLeg1スタート、SS1のWairere1、18.92kmへ向かう。天候は一時的に雨が降るといった状況で路面は弱ウエット。それに今回もゼッケン2番の先頭グループで、路面には砂利が沢山あり、非常に滑りやすい状況で要注意だ。そして先頭ゼッケン1のコディーがスタート。続いて自分がスタート。路面は予想していたよりもスリッパリーそしてアベレージスピードも100km/h弱の高速コースとあって少しでも進入速度が高すぎるとラインから外れコースアウトの危険性大。
 かなりビビリモードの走りになってしまいコディーの10秒落ちのAPRC2番手タイムでまずSS1を終える。
 続くSS2は早くも勝負どころのBull 1。今回ラリー最長の35.97km。
高、中、低速コーナーそしてアップダウンやジャンクションも入り混じった難しいコースだ。今回はとにかくコディーについていきたいと思っており、ここで離されることは絶対避けたい。集中して全開でアタックをかける。多少ラインを外したところもあったが、このSSを集中力を切らさず無事走りきる事が出来無事ゴール。タイムは?、、と確認するとコディーの7.8秒落ち。上手くいったと思ったのにがっかりだ、、。まあキロ換算すると1キロで0.22秒落ち。もうちょっとがんばれば、、、といったところ。
 そして続くはCassidy1 SS3(23.08km)。ラインを外さす、もうちょっと攻めれば、、
などと考えながらスタート。なんかいろいろと『無い頭』で考え過ぎてリズムに乗れなかったのと、がんばり過ぎて右リヤを軽くヒット。タイムの方は当然良いはずは無く、コディーの14.2秒落ち。『難しい』 まあ幸いヒットした右リヤはコスメティックダメージですんだのはラッキーだった。(コスメティックダメージ=外観上のダメージで走行には問題ないレベルのダメージの事 ※サービス隊には素直にぶつけたと言えって怒られましたが、、)
 そしてSec1最終SS4、Super Special1。もちろんこのステージは1.5km/hと短く、見せ物的コースだったが先ほどにSSが非常に悔しい思いだったので全開でアタック。しかしここでなぜかガス欠症状が発生しタイムロス。またもや1.1秒の差をつけられてしまった、、。 サービスに戻りステージの様子や車の状況をエンジニアに伝え、車のセットアップやタイヤチョイスを行う。車両のトラブルも方も先ほどのコスメティックダメージ以外は全く問題なしでルーティンの作業を行う。
 それから今回サービスで非常にラッキーだった事がある。それは本格的な寿司が食べられた事。というのもこちら(NZ)で屋台寿司を出している日本人一家と偶然知り合うことが出来て、ラリー中のケータリングをしてくれることになった為だ。しかもこのご一家は群馬県の太田市から来ているとの事、前戦に続き本当に世界は狭い?
 また、この寿司のサービスはアライモータースポーツチームの日本人クルー他、コディーのチームにも大好評だった。
 話はずれてしまったが、美味しいお寿司を食べて力をつけたところでSec2へ出発。Sec2はSec1の完全リピートとなるので今回は砂利がはけてグリップが高い状態だ。
 まずはSS5(18.92km)をスタート。やはりグリップ感は先ほどとまるで違い、使うギヤーが1速違うようなフィール。あまりのグリップ差に感覚が合わないことと砂利がはけたラインにぴったり合わせられないことで走りのリズムがつかめない、、。
 タイムはやはりコディーの14,2秒落ち。Sec1よりも差が大きくなってしまった、、。
その後SS6(35.97km)で23.5秒落ち、SS7(23.08km)で15.2秒落ち。多少タイム差は縮まったもののコンスタントに離されしまいLeg1終了時点でトップのコディーに1分27秒もの差をつけられてしまった。
まあAPRCのポジション的には現在2位なので悪くはないが、もっとタイムを上げたいところ。車のセットアップを少し変えて明日のLeg2に挑む。
翌日のLeg2は、SSが8本でSS距離は118.38km。コースや路面の雰囲気はLeg1と大きく変わらない。走行順も昨日と同じで1番がコディー、2番が自分、3番にコディーとチームメイトのリファットが続き、今日も先頭クループで砂利かき役だ。案の定1ループ目は『超ジャリジャリ』でスリッパリーな路面。それでもなんとかタイムアップを狙ってアタックをかけるが先頭のコディーはやはり速く、SS10では1.4秒落ちで抑えられたがその後のSSではキロ0.5秒ペースで差をつけられしまった。
この時点でトップのコディーに約1分50秒差。3位リファットまでは約6分のマージンがあったため最終セクションはポジションキープの指示。その後も走り方をいろいろと変えてはみたものの、大きくタイム変化は無く、現状のポジションのまま無事ゴールとなった。結果はAPRC2位 総合4位の成績。
前戦のリタイヤの事を考えると良い結果だと思うし、シリーズポイントを考えてもボーナスポイントを含め12点取得。シリーズも4位まであがることが出来たので良かったとは思うが、ドライバーとしてはやはりタイムが出ないと嬉しさ半減といったところだ。
 まあ、自分なりにがんばった結果だし、このタイムが今の実力。モータースポーツはやはりタイムを出してナンボ、、。なんとか今回のデータを元にNZの走りを克服したいと思う。そして次戦のキャンベラはスキップなので次回はラリー北海道になる。
 今度は自分の慣れ親しんだ日本のコース。今回の借りは必ず北海道で返したいと思います。まあ、北海道ラウンドからはMRFチームのカツ(田口選手)やヴァリマキ選手も出てくるので簡単には勝てないと思いますが、今後北海道に向け万全な準備を行い、必ず頂点に立ちたいと思います。是非注目してください。そして応援の方もお願いします。お寿司を握りに来てくれるのも大歓迎!! それでは北海道後に良い報告を届けます、、。



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