2008.03.12
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シリーズ名:2008 オートバックス SUPER GT(S-GT) 第1回公式合同テスト:鈴鹿サーキット(5.807km) 1日目:2月29日 晴れ 2日目:3月01日 雨のち曇り、時々晴れ |
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2日目午前、雨の中ではトップタイム争いを牽引 2週間後の開幕に向け準備は着々と |
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08年シーズンの開幕戦(決勝・3月16日)まで2週間となった2月29日~3月1日、鈴鹿サーキットでは今年初、そしてシーズンオフ最後のスーパーGT合同テストが実施された。数日前には、決まっていなかったドライバーに、山野選手とのコンビで05年にGT300クラスのチャンピオンに輝いている佐々木孝太選手の起用も発表された。準備万端で、完全にオーバーホールされたマシンを携えて、チームは意気揚々と鈴鹿に乗り込んだ。 今シーズンのS-GTには、シーズン中盤から新型インプレッサ(GRB型)の投入も予定している。それまでは昨年までの主戦マシン、GDBインプレッサで戦うことになっている。もちろん、GRBインプレッサを製作するため、データ収集する意味合いも兼ねており、そのためにシーズンオフには完全なオーバーホールを行い、この合同テストに臨んでいるのは言うまでもない。シンメトリカルAWD+トランスアクスルの基本パッケージには、もちろん変更がなく、この“08年仕様”を概略で言うなら、ボディ剛性の更なる向上が大きなテーマ。そのため、各所の剛性アップ方法により各所にボディ補強が加えられている。 ドライバーだけでなくチームスタッフにも大幅な変更があった。レースエンジニアには、フォーミュラで経験を積んできた牧野成伸チーフエンジニアが就き、小野沢健チーフメカニックが、メカニックスタッフを統括。昨年までチーフメカニックを務めてきたベテランの坂井智昭“先生”が技術顧問に就任した。チームの指揮を執るのは大溝敏夫監督(ゼネラルマネージャー)で、これは変わらないものの、プロジェクトの責任者的なポジションで松田久マネージングディレクター、さらにチーム母体が株式会社キャロッセであることをより明確にするために、原宗敬が新たに新設されたマーケティングディレクターに就任する体制が確立された。 |
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公式合同テスト初日となった2月29日は好天に恵まれた。ただし、週の初めにはGT500クラスのメーカーによるプライベートテストが実施されていたが、その時は初日が雨と霙に見舞われ、2日目にはドライコンディションで走行出来たものの、公式合同テストの前日には一般車のスポーツ走行があり、コースコンディションとしては埃っぽいまま。通常のレースウィーク初日と比べても、ラバーは乗ってなく、コースの出来はもうひとつ。 この初日のテストメニューとしては、山野選手がメインに走行。周回を重ねながらマシンのセットを確認すると同時に、これが初ドライブとなる佐々木選手のマシン習熟も大きなテーマとなっていた。ポジションは、午前中に行われたセッション1で13番手、午後のセッション2ではコンマ9秒詰めて10番手と、まずまずの滑り出しを見せた。タイム的には2分09秒台から08秒台に入れるが、トップ差は2秒弱。翌2日目に、何処までアップするかがポイントとなるが、ミッションに不具合の兆候でていたのが気掛かりだった。初ドライブとなった佐々木選手がコースオフする一幕もあったが、テスト1日目は予定通りのメニューをこなし無事終了。走行後には念入りなチェックが行われ翌日に備えた。 2日目となった3月1日はウェットコンディション。前夜から降っていた雨は、走行セッションが始まる頃には上がったものの、まだまだ黒い雲が空を覆い、コースはなかなか乾きそうにもなかった。しかし、シンメトリカルAWD+トランスアクスルの基本パッケージを持つクスコDUNLOPスバルインプレッサには、まさにお誂え向きのコンディション。実際、セッション開始から30分余り、山野選手はベストタイムを毎ラップごとに更新しながらクラストップをキープ。AWDならではの真価を発揮した韋駄天ぶりだった。 その後、再びミッションにトラブルが発生。クスコDUNLOPスバルインプレッサは、セッション3の後半と午後のセッション4をピットでウマに乗ったまま過ごすことになった。セッション3も後半からは次第にライン上が乾いてきたため、各車はタイムを更新し始めたが、このセッションを走行することな2日目を終えることになった。 いよいよ、クスコレーシングの08年シーズンが始まった。 |
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●ドライバーズボイス:佐々木孝太 「これまで、チューニングカーでは乗ったことはありましたが、レーシングカーのAWDでは初レースになります。それもあって自分でも楽しみです。今回のテストで初ドライブでしたが、低速からの立ち上がりなど、優位性を感じることが出来ました。本当は、もっと多く走りたかったのですが、予想しなかったトラブルもあって、少し残念でしたね。あとは開幕戦まで走る機会はありませんが、今日のデータを見直してインプレッサ特有の走りを、もう一度勉強しようと思います。新しくクスコレーシングに参加することになった切っ掛けは、自分のスピードを評価してくれたこと。正直、幾つかのチームからお話しはもらっていたのですが、まだまだ若手を育てるよりも、自分で速さを求めたいんです。05年にチャンピオンを獲った時にコンビを組んでいた山野さんの存在も、(チーム移籍の)大きな理由です。クルマを開発するのは、これまでに余り経験してないんで、山野さんからはその辺りも勉強したいですね。もちろん、最終目標はチャンピオンですが、先ずはクルマを早く仕上げること。その上で、自分の速さをアピール出来るようにしたいと思います。是非、応援してください。」 ●スタッフボイス:松田久プロジェクトマネージャー 「いよいよシーズンも開幕です。これが(開幕前の)最後のテストでしたが、ミッショントラブルで半日以上走れなかったのは残念でしたね。トラブルはミッション本体ではなくシフター。原因はほぼ突き止めることが出来たんですが、ミッションは(トランスアクスル方式を採用していて)他のパーツとも複雑に関わってくるので、難しい面もありますが完成度は上がってきてると思います。今年は、シーズン途中で新型インプレッサを投入する予定ですが、そのためにも、現行のインプレッサでデータを取っておく必要があります。(純然たるレーシングカーではなく)市販車ベースだけに、チャレンジングなところもあります。(チームスタッフの)体制が変わったことで、今はスタッフ全員にデータの共有化や意識改革を徹底しているところです。ハードもソフトも、なかなか簡単にはいきませんね。でも、開幕戦は2週間後に迫っています。マシンをチェックし直すのはもちろんですが、大きな目標を達成するためにも、意識を持って戦っていきたいですね。」 |





