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クスコ・ワールドラリーレースレポート

 皆さんこんにちは。キャロッセの柳澤です。
 今回は『必勝』で臨んだラリー北海道の模様をお伝えします。

 今回のラリー北海道は今シーズンのAPRC中で最も勝ちたいイベント。車の方もこれまでのノウハウを全て盛り込んだ新車を投入。サスペンション、駆動系、タイヤ、ドライビングに至るまでかなりのテストを行った。
特に今回の事前テストではなんとライバルチームのコディークロッカー選手がテストに合流、前戦ワンガレーで使用したクスコ本番車を乗り合いお互いのドライビングを確認し合った。もちろん走行は全開!お互いペースノートが無いのであまり踏めなかった?
かなり安全に走った、本当はもっといけるよ、、。などとお互い言い訳?意地の張り合いをしながら楽しくテスト?練習を行った。(タイムなど計ったらきっと大変なことに、、)
そして、コディーのドライビングについて感じたことは、やはりハイスピードコーナーでロスの無い走りとブレーキングの上手さ、そして全てにおいてミスが少ない。この辺の積み重ねでタイム差が生まれてくるのだと感じた。自分もがんばらないとね、、、。
テストの方はかなり充実した内容で出来たし、今回投入した新車のセットアップも完璧。あとは本番で全開あるのみだ、、。
 そしていつも通りレッキ車を少々壊しながら無事?レッキを終了しセレモニアルスタートを迎える。スタート会場は帯広競馬場、全日本ラリーとの併催ということもあり、沢山のラリー車、観客、そしてばんえい競馬や花火なども行われ盛大なセレモニアルスタートで幕を明けた。

 翌日からは実質的なラリー開始、早朝AM6時サービスパークを出発、約100km離れたSS1陸別オフロードサーキットへ向かう。このSSはおなじみのギャラリーステージでもう何十回も走っているのでペースノートもいらないくらい道を覚えている。しかしこういうところはポカミスを起こしやすいので注意深く走ることに。実際以前にコースアウト、スタックしたことがあるからね、、。そしていよいよSSスタート、多少ウエットで滑りやすい部分もあったが何事も無く無事ゴールタイムは新井選手、田口選手に次ぐ3番手タイムとまずまずのスタートだ。
続くSS2は陸別エリアの代表的な林道コースのYAN WAKKA 23.26km。ここからは全開をかけてライバルを少しでも離す作戦(まあみんなそう思ってるだろうけど)。
 スタートして1コーナー目からとにかく全開!サスペンション、エンジンも良いフィーリングだし、何より今回の車両はボディー剛性が高く感じる。おそらく新しく開発したロールケージがかなり効いていて特に高速コーナーで安心してアクセルを開けられる。
 車、ドライビングも良いフィーリングで約10Km地点に差し掛かる。しかしそこでトラブルが発生、、。なんとあろう事かパンク。特に何かに当たったなどバーストするような感覚は無かったのだが、、、、。パンクしたのは左フロント、このハイスピードコースを残り13kmをそのまま走行するのは不可能。あきらめて交換することにする。しかしこのコースは道幅が狭く安全にタイヤ交換をする場所がなかなか見つからず3Kmくらいそのまま走行、やっとの思いで場所を見つけ交換しようとすると今度はジャッキが入らない、車を少し移動し再チャレンジ、そんなこんなでトータル5分弱もの大きなタイムロスをしてしまった。
 さすがに初っ端からこのタイムロスには本当にガックリ、、、。『上手くいかないなー』
まあ、めげていても始まらないし、こうなったらもうタイム出しに行くしかない!とある意味開き直り!続くはSS3。このSSでは怒りの激走?でベストタイムを出すことが出来た。
 その後は大きなトラブルは全く無く、2ループ目の先ほどパンクしたSS6 YAN WAKKA、
SS7でもベストタイム。一時は29位まで下がった順位をLeg1終了時点で6位(AP登録5位)まで挽回することが出来た。
 そして迎えたLeg2。1分54秒前を走るKUMAR選手を何とか交わしLegポイント(各Legの順位でボーナスポイントがもらえる)取得を目標にスタート。それからLeg1で車両トラブルでリタイヤしている新井選手がスーパーラリーで復活、タイム差も自分にとっては非常に楽しみだ。
 まずはSS9では新井さん、コディーに継ぐ3番手タイム、しかしこの時点でミッションに異変が発生、4速でうなり音がし始める。まあどうすることも出来ないので行けるところまで行くことに。そして続くSS10は勝負どころの29.11km、全開でアタック!『ミッション、なんとかもって、、』 結果は無事ゴールで新井さんに続く2番手タイム。(それにしても悔しいが新井さんはやっぱり早い) しかしこの頃から新たにエンジン様のご機嫌が斜めになって来た様で少々パワーがダウン気味、、。 それでもなんとかSS11、SS12でもセカンドベストを取って満身創痍でサービスへ、ミッションもエンジンも症状は悪化しており、エンジニア、メカニックを含めエンジンは無理だがミッション交換を検討。サービス時間は20分。前のKUMAR選手まであと5,5秒、交換時間がサービス時間をオーバーしてペナルティーを受けても前車は次ループで交わせると判断し、ミッション交換を行うことに、、。サービスインするとおよそ6分でミッションが下りた。もしかすると時間内でいける?そんな空気が現場に流れ、さらにメカニックにも気合が入る。
 そして、ミッションを乗せマウント類、シャフト類、マフラー、エンジン廻り、タイヤが付き、作動チェック、車が下り、残り1分車を出しTCへ残り20秒、10秒、5秒、、。
そして残り3秒でTCイン、『間に合った!』、チームのみんなにありがとう。
本当に感動!後はクルーに任せてくださいと言って最終セクションへ。SS13、4番手SS14、5番手、さすがにエンジンが厳しい、、。しかしなんとかいけるところは頑張り、SS15で2番手タイム。
そして迎えた最終SS。エンジン様、なんとかもってくださいと祈ってスタート。14.9km先のゴールを目指す。ここでドライビングのミスは絶対許されない。とにかく集中し、攻めて走行。ゴールまで残り5km、エンジンのフィーリングが、、悪化
 ニューカレドニアの事が頭を過ぎる。祈るようにアクセルを踏み最終のきつい右コーナーを過ぎでゴール。なんとかもった、、前車も交わせたし完走だ。 そこでCo-Drの美細津さんが、『まだだ。サービスまで戻らないとダメ』 『確かにね、、。』(笑いだけど半分まじめ)といいながらかなり慎重にドライブしながらサービスパークへ。チームのみんなに『遅いよー後ろの車が先に帰って来てダメかと思ったよー』(SSゴール後止まってエンジンチェックし後続車に抜かれた為)と怒られながら無事到着。TCを抜け みんなに拍手をもらいながら最終サービスIN、そしてゴール。

 毎回いろんな事があるが今回は本当にいろんな事があった、(なんでこんなにいろんなこと起きるんだ?)パンクに始まり、ミッション、更にエンジン、しかしなんとか完走できた。これはチームのみんなの頑張りで走りきれたことだ。本当に感謝です。
 それに結果はAPRC4位だったがトップのコディーに負けないタイムを出すことが出来、クスコチームのスピードをアピールできたと思う。
 次戦以降はマレーシア、インドネシアと過酷なラリーが続くけど、トップを目指し頑張ります。
 今回の応援ありがとう御座いました。また引き続き応援よろしくお願いします。
 皆さんも夏休みにマレーシア旅行を計画してみては、、
 それではまた次回、、。
ラリー北海道参戦記(柳澤宏至)
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