スーパーGTレースレポート
2007.05.03
2007.05.03

●進化の証、スーパーラップ進出に接戦 何がなんでも完走、シングルフィニッシュを目指す! 開幕から1ヶ月半が経ち、ゴールデンウィーク恒例の富士ラウンドを迎えた。通常のラウンドがレース距離300kmで戦われるのに対して、今回は500km。決して得意としていない富士スピードウェイが舞台だが、タイヤに優しいシンメトリカルAWDを武器とするクスコDUNLOPスバルインプレッサには、大きなアドバンテージとなるはずだ。 5月2日の水曜日からレーススケジュールが始まり公式練習、そして3日の木曜日には公式予選が行われた。第2戦から約1ヶ月のインターバルがあったが、その間にチームスタッフはハードワークを続け、マシンを大幅にポテンシャルアップしてきた。ポイントは○ブレーキと○エンジン、そして○ボディだ。 ○ブレーキに関しては、これまでのタイプでもポテンシャル的には充分だったが、少しピーキー過ぎるきらいがあった。そこでフロントのローター径変更。反対にリアは6ポッドからエンドレス社製の4ポッドに変更。ドライビングのシビアさが少し解消されることになった。○エンジンは富士スピードウェイ仕様に仕立て直されており、長い直線でのトップスピードの伸びを稼いでいる。○ボディに関しては、エンジンルーム内を主に、補強パイプが追加され、剛性力アップがはかられている。 ![]() 青木選手は予選基準タイムをなんなくクリアすると 決勝セットを詰めることに終始した。 公式練習では2回のセッションで、それぞれ17番手、18番手につけた。タイム的にはともかく、ドライバーのフィーリングはまずまず。何よりも、大きなトラブルもなく充分なマイレージを稼ぐことになり、公式予選に向け好い流れを掴むことになった。 木曜日の公式予選は、いつものように山野哲也選手がアタッカーを務めた。1回目のアタックで山野選手は1分43秒441をマーク。公式練習では44秒台後半がやっとだったから、約1秒半もタイムアップすることになった。その後、ピットインして2セット目のタイヤで再度アタックした山野選手だったが、マシンは少しオーバーステアの状況が出てしまい、自己ベストを更新することは適わなかった。だが、トップとのタイム差もコンマ9秒、3番手とはコンマ5秒になった。ただし、その3番手以下は大接戦。ポジション的には15番手で午後のスーパーラップ進出はならなかったが、10番手とのタイム差は僅かに0.16秒。あと一息だ。 セッション最後、GT500クラスとの混走となる20分間は青木孝行選手がドライブした。彼には、予選通過基準タイムをクリアするだけでなく、決勝セットを詰めていく課題も与えられていた。そこで、青木選手は期待に応える格好でベストジョブ。決勝に向け手応えを掴むことになった。 ![]() メディアの注目も高いインプレッサAWD ●スタッフボイス:大溝敏夫監督
「(今回の予選は)接戦でしたね。トップ2台は少し抜きん出ていますが、その後は大接戦。シンメトリカルAWDの優位さを活かすためにも、予選で、何とかして前に出ようと思っていたのですが、0.16秒差でスーパーラップ進出を逃してしまいました。ドライバーはもちろんですが、エンジニアやメカニックは一所懸命、ハードワークを続けてマシンを速くしようと頑張ってくれています。昨日も、午前3時頃まで作業していました。そんな彼らの頑張りに(結果で)応えることが出来なかったことが、悔しいです。それでも、マシンは着実に進歩しています。レースは500kmの長丁場。タイヤがタレ難いというAWDのメリットを活かし、決勝ではAWDインプレッサのベストを目指します。」●スタッフボイス:荻久保寛テクニカルディレクター
「今回の富士に向け、ブレーキとエンジン、そしてボディに改良を加えてきました。特にボディの補強が有効だったようで、セッティング変更に対して反応が良くなりました。2回目のセッションでは良い本番セットが見つかりました。決勝が楽しみです。」●ドライバーズボイス:山野哲也選手
「今日のアタックはパーフェクト、という訳じゃなかった。オーバーステアが次第に強くなってきて、カウンターを当てることが必要になり、最後はスピンまでしてしまいました。ハッキリとした原因は掴めていないのですが、タイム的にはトップとの差が小さくなるなど、明らかに進歩したと言えます。セッティングの変更に対してクルマの反応も、より顕著になりましたが、これはボディ補強の効果だと思います。決勝では、具体的な順位を目標にはしていませんが、ドライバーもチームもミスなく走り、またメカニカルトラブルさえ出なければ、シングルフィニッシュは可能だと思います。」●ドライバーズボイス:青木孝行選手
「これまで(3戦目)でベストな予選だったと思います。公式練習からのセットアップも良い方向に進んでいます。決勝は500km。暑い(熱い)レースで長目のスティントにもタレ難いAWDの特性に加えて、ハードなタイヤを選択しているので、決勝には期待しています。」
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![]() その日のジョブメニューがホワイトボードに書き込まれていく。 ![]() 予選の朝一番は、リラックスしたムードから始まった。 ![]() 朝一番の公開車検。隣の中嶋プランニングのメカ(GT500クラス)たちも食い入るように、見入っていた。 ![]() 公開車検では、燃料補給装置もチェックされる。 ![]() 内視鏡でエンジンをチェック。 ![]() 山中エンジニアとエンドレスさんのエンジニアと共にブレーキのチェック。 ![]() 予選1回目終了後、サポートレースの予選中にもピットシュミレーション。
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| |Rd.3/予選 Round 3 FUJI GT 500km Race| |




















































